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(貴方side)
まだ夢なのではないかと時々思ってしまう。
一方的な片想いだと思っていた、のに、付き合えることになるなんて。
付き合えることになって、カレカノと呼ばれる恋人関係になっても、あまり生活は変わっていない。
けれど、最近少しギクシャクしたり彼の機嫌が良くないことが多かったのが減った。
いつものように笑い合ったり出来るようになって、ちょっと最近浮かれ気味。
でも、これは秘密の恋人関係。
誰にも言うことは出来ないので、相談に乗ってもらったりしていたひよりんに直接言ったりも出来ないのはモヤモヤしてしまう。
けれど、それが何だか二人だけの秘密事のようで嬉しかったりもするのだから複雑だ。
「Aちゃん!こっち!戻ってきてー!」
「はっ」
どこかふわふわしていた思考をパッと現実に引き戻す。
危ない危ない、ひよりんに声かけてもらってなかったら……危なかったー…気を付けないと
「ありがと、ひよりん。これからなにかあったっけ」
「んーとね、文化祭のいろいろ決めたりするっぽい!」
「なるほどねー。ひよりんは去年何してた?」
「お化け屋敷だったんよ!あ、あと……」
「ん?なになに」
小声になり耳を寄せるように手招きをするひよりんに、髪を耳にかけてから近づく。
「二人のライブの手伝いとかしとった」
「あ、言われてみれば体育館騒がしかったときがあったような」
「多分それ!」
「去年やったなら今年は……」
あれ、なんかお姉ちゃんが急に《やるわよー!》って電話かけてくるのが想像出来た
ひよりんの方に視線を戻せば、同じタイミングでこっちを向いてきたひよりんと目が合った。
「「ありそう」」
「あははっ、じゃあひよりん今年も大変になりそう」
「Aちゃんも呼ばれそう!」
「いやいやー、……」
あれ、もしかしなくても今私、フラグ立ててない??
「はーい、それでは文化祭の出し物決めまーす。二年生は劇って決まってますが何をするか____
「ちょい待て!!」
「なに、岡田。そのノリ止めて」
「まぁまぁ、いいから聞け。ええー、皆様!」
うん、クラス委員の二人の温度差がすごいな
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朔藍(プロフ) - レナナミル♪さん» お久しぶりです!番外編にて、FT4のYUIさんに登場してもらってます!口調とかが掴めていないかもしれませんが…ご了承ください…一応ご報告です!ぜひどうぞ! (2022年8月2日 20時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
あーー(プロフ) - 蒼空さん» 朔藍です。恐れ多い言葉ばかりで…!本当にありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです!これからも是非こちらの作品(作者の妄想詰め込み小説笑)をよろしくお願いします! (2022年5月15日 16時) (レス) @page36 id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - 初めまして!もうキュンとニヤニヤが止まらなくてたまらずコメントさせていただきました!素敵すぎて好きすぎてやばいです!こんな話を書いてくださってありがとうございます‥!これからも応援してます! (2022年5月15日 15時) (レス) id: b8b12cd672 (このIDを非表示/違反報告)
あーー(プロフ) - ハリネコさん» 朔藍です。満点評価ぁ!ありがとうございます!!ハリネコさんのような方に読んでいただけて作者は幸せ者です… (2022年3月30日 17時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネコ(プロフ) - 読み終わるたんびに10点評価を押して「すでに投票済みです(無効)」って書かれるのは私だけ??? (2022年3月30日 16時) (レス) @page35 id: 6af24d38bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔藍 | 作成日時:2022年3月16日 7時