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自分が自己紹介をしたのにも関わらず、ずっと固まっている安室さん。
…いや、今はバーボンか。





「…ベルモット、これで君の用は済んだでしょ?ここからはバーボンと2人でお話をさせてくれないかな」






奥にいるベルモットに声を掛ける。

するとコツコツとヒールの音をたてながら背後から歩いてきた。






ベル「わかってるわよ。私はさっさと退散すればいいんでしょう?」






少し棘のある言い方をする彼女。
だが、いつも澄ましてるバーボンの珍しい表情が見れて御満悦らしく、機嫌良く去っていった。
彼女が倉庫から出ていくのを笑顔で見送って、改めて目の前のバーボンに向き合う。

先程よりは動揺していないが、普段の彼の余裕はもう無いに等しいだろう。








「改めてはじめまして。バーボン」


安室「……貴方が、アラックだったんですね」


「あはは、案外近くにいて驚いたでしょ。

ああでも君の作るハムサンドが好きなのも、ポアロで音楽関係の仕事をしていたのも本当だよ。決して君を見張るためじゃない、とは言いきれないけど殆ど君のことは気にしてなかったからね」






「だから安心してね」と言いたかったが、ふざけるなとでも言われそうな雰囲気なのでその言葉は喉までで留めておいた。

…ピリピリした空気、あんまり得意じゃないんだけどなぁ。



困ったなぁと思いながらへらへらと笑っていたら、鋭い目でこちらを睨んだまま口を開いたバーボン。









安室「…聞いてもいいですかね?あの手紙のこと」






…………あーそうか。そうだったね。
バーボンと2人になった理由はあの手紙のことについて話すからだったんだ。


んー。何から話そっかなー

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作者名:りゃーさん x他1人 | 作成日時:2018年5月19日 13時

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