【名探偵コナン】僕はただのお客さん。【男主】 (ページ34)

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朝、起きるとソファで寝ていた。

…ああ、昨日そのまま寝ちゃったんだ。

そして寝違えて痛む身体を気にせず、テーブルの上に置いているグラスとボトルを片付ける。

昨日は結構飲んでしまったからなぁ、まあ酔いはしなかったんだけど。

なんて思いながらグラスを洗っていると、電話が掛かってきた。

「…ベルモット」

出る気分でもなかったが、彼女の機嫌を損ねてしまっても面倒だ。

そして洗うのをやめ、すぐにスマホを取り出し電話に出た。

「もしもし」

ベル『はぁい、アラック。気分はどうかしら？』

「うーん、今日寝違えてしまったからねぇ。いい気分ではないかな」

素直に答えると、ベルモットに｢あら？｣と言われた。
…何かな。

ベル『…貴方、その声、
お酒でも飲んだのかしら？相当酷いわよ』

「この通話でわかっちゃうなら相当酷いんだろうね」

ベル『ええ、酷いわ。…飲んだのはワインかしら』

その問に「まあね」と答える。
するとベルモットはクスリと笑って、こう言った。

ベル『もしかして、まだあのワインを飲んでいるの？未練がましいわね、貴方も。

そういう男は嫌われるわよ』

「ほっといて。
…というか、僕の好みの話をする為に電話してきたわけじゃないでしょう」

そう言えば｢案外そうかもしれないわよ？｣と言われる。

…絶対遊ばれてる。

そう思い、通話を切った。
すぐにまた掛かってきたけど、2分ぐらい無視してやった。