メンバーの妹を誘．拐．しました【桃】

#後悔. ページ34

莉菜side





さとみさんから逃げようとした事を私は後悔した。








この人からは逃げられない。







助けが来ない限り＿＿。









私が抜け出した部屋に今は２人きりだ。









明かりは灯っていなくて暗い









「莉菜はどうして俺から逃げようとするの？」









そう言ってゆっくりと近づいてくるさとみさん








『…そっ、それはっ…』








“私の日常を壊した人だから”









そう言いたいのに喉でつっかえてこれ以上出てこない









「俺はこんなに莉菜が好きなのにさ。どうして？俺が怖い？」









そう言って私の頬に手を当てる








怖いに決まってる







今だって震えが止まらない








すると、さとみさんが突然私をベッドに付き倒した。








『…っ、いたっ…』








「俺はっ…、莉菜が好きなだけなのにっ…」









そう言ってぽろぽろと涙を流すさとみさん









ベッドに倒れ込んだままさとみさんを見ていると









「なんだよっ…、なんなんだよその目は！！！言えよ！！思ってること！！気持ち悪いって…！！お願いだから…、言ってくれよっ…、」









.









何、考えてるの？







私、どうしちゃったの？









気がつくと私はさとみさんの事を抱きしめていた。

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