８０話目 ページ35
em｢Aさーん！｣
今度は歩いて慎重に、本を三冊ほど持ってきたエミさん。
考えからふっと引き戻され、エミさんの方を向く。
em｢本当はもっとあるんですけど、簡単なところから持ってきました。｣
はい、と本を渡される。
手にかかる、しっかりとした重み。
なんか高そう。
『三冊も借りてっていいのか？』
em｢大丈夫ですよ、その本はもう読んだので。｣
『まぁ、オススメするんだからそうだろうな。』
エミさんの天然発揮を流しながら、受け取った本を眺める。
em｢ぁ、ほんまや……｣
また、一週間後にでも借りにくることを約束し、俺は本を抱えて図書室を出た。
１度本を置きに行こうと部屋へ戻る。
sn｢あ。｣
『……………あ。』
途中、前から歩いてきたしんぺい神を見つけた。
sn｢…………。｣
『………？』
ずんずんと近づいてきて、目の前でじっと俺を見つめてくるしんぺい神。
意図が掴めず、とりあえず見つめ返していると、しんぺい神が口を開いた。
sn｢…………添い寝する？｣
『……なんでそうなった？』
廊下であって、一言目がそれってどういうことだよ。
俺はどういう反応をすればいいんだよ。
sn｢前回は特に逃げへんかったやん。｣
『それは、寝てるときに来たからだろ。
男二人で寝るとかむさ苦しい。』
こいつ、イケメンなのに、なんでこんな性格してんだろ。
出会って一週間で添い寝って。
仲間ですらないやつと？
sn｢えぇ。A、身長小さいから余裕だと思うんだけど。｣
そう頭にポンっと手をおかれた。
それを即座に振り払いながら言葉を返した。
『遠慮する。しんぺい神はロボロと寝たら？』
話すことはないので、会話をを抜けて部屋に戻る。
が。
sn｢ぺ神でええよ。まぁ、呼びやすいならそれでもいいんだけど。｣
真横をよぎった瞬間、さらりと腰を撫でられた。
いや、発してる言葉とは何一つ関係ないんだけど。
……セクハラじゃね？
『……あー、はいはい。』
無駄だけど鮮やかなその手腕に呆れながら、ため息をついて部屋に戻った。
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虚無虚無ぷりん - あの！もしかして、もしかしてなのですが、SCPお好きだったりしますか……？！ あ、完結まで読みました！好きです！(え)もう一周してきます！ (5月13日 23時) (
レス) @page33 id: d13357cef5 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - ゴットンのくだりのとき、めちゃくちゃツボりましたw元ネタあるかどうかは分かりませんが、アレを入れるのはセンスが神すぎません？ (2021年2月13日 20時) (レス) id: 319e1747b2 (このIDを非表示/違反報告)
海翔(プロフ) - 時雨さん» あぁあ！！すみません誤字ってました……。教えてくださりありがとうございます…！m(_ _)m 応援とっても嬉しいです！ありがとうございます！(*´∇｀) (2020年7月20日 20時) (レス) id: 5f7ebbff92 (このIDを非表示/違反報告)
海翔(プロフ) - そなさん» あっ、ありがとうございます！！(*/∀＼*)夢主くんのキャラは自分の好きなタイプを固めたみたいな子なので、気に入ってもらえてうれしいです！！(´･ω･)(´_ _)♪ (2020年7月20日 20時) (レス) id: 5f7ebbff92 (このIDを非表示/違反報告)
海翔(プロフ) - 蓮さん» コメントありがとうございます！！そう思っていただけて嬉しいです！！(о´∀`о)更新頑張ります！！(°▽°) (2020年7月20日 20時) (レス) id: 5f7ebbff92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海翔 | 作成日時：2020年3月23日 15時
