猫が二匹。 ページ4
あまりにも突然すぎるその音に驚き、咄嗟に音がした方を向く。
「なにっ……！？」
慌てたような母さんの声が耳に届く。
いつもの何倍も高い。
俺も分からない。
何だろうか、？
胸騒ぎが酷かった。
はっと、息を飲むような声が聞こえて、母さんがこちらを振り向いた。
駆け寄るように俺の方にきて、俺の肩を掴む。
「A。今すぐ部屋に戻って、静かにしていなさい。
私がいいって言うまで、絶対に出てきてはいけないの。いいわね？」
有無を言わさない母さんの声に、抵抗は出来ず、首を縦に振った。
すると。
ﾀﾞｧﾝｯｯ!!!!
また貫くような銃声が、今度は玄関付近で聞こえた。
「いるのは分かっている!!!!!早く出てこい!!!!!」
きっと銃の持ち主なのであろう、
まるで低く唸るような男性の声も近い。
母さんは早く、と言うように俺の背中を押した。
それにならい、静かに急いで部屋に向かう。
軋む階段の音が、今は酷くうるさく感じた。
「っすぐに、いきますから。」
母さんの凛とした声を背中に、部屋について、そっと扉を閉める。
バキッっ！
それと同時に玄関のドアが蹴破られるような音が聞こえてきた。
きゅっと心臓が縮んだような気がする。
怖い。
なに、何が起こってる？
いつもの朝を過ごしていただけなのに、
銃声が聞こえて、それで。
母さんが、慌てて。
それで？
分からない。
突然現れた、いつもと違いすぎる状況が、
理解できない状況が、
凄く、恐ろしかった。
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海翔(プロフ) - コメントありがとうございます!!!本気で自己満でしかないものにそう言ってもらえるととっても嬉しいです!!(*´∀`) (2020年11月13日 18時) (
レス) id: 5f7ebbff92 (このIDを非表示/違反報告)
ユンソク(仮)(プロフ) - なんて言うんだろう、簡単にまとめると好き。 (2020年11月12日 0時) (レス) id: cdb5775375 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海翔 | 作成日時：2020年10月4日 10時
