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32話~骨から音が上がるか~ ページ33

 
 

 

食後、食器洗い等を手伝わせてもらい千寿郎様とまた軽くお喋りした


 


その後二人が私達を見送ってくれることになり、もう空が藍色に染まりつつある時刻に煉獄様のご自宅からお暇することになった



 



 

今は暗くなり始めた夜道を煉獄様に頂いた贈り物を大事に胸に抱えながら実弥様と並んで歩く




 


 
あぁ……蜜璃ちゃんの時もそうでしたけど、こうも贈り物というのを貰うと嬉しく心が踊ってしまうのはどうしてでしょうか…?




 
嬉しすぎて心臓が破裂してしまいそうです…



 



 


 


 


不死川「……そんなに大事に抱えて、何貰ったんだァ?」



 

貴女「お着物だそうです、何でも煉獄様のお母上様が幼少の頃着ていたお下がりだそうで……お父上様ですら知らないものだそうです」



 
不死川「そうかィ……そりゃ良かったな」


 


貴女「はい!!!」



 


 

 

 

蒸栗色でお手毬や色とりどりの刺繍で縁どられた花々が綺麗なお着物


 
私には勿体ないとさえ思ってしまう程、立派な素材出来たお召し物




 



 


 

不死川「……あー何だ、今度……その着物に合う何か、買いに行くかァ」


 


貴女「!良いんですか!?」



 

不死川「ま、お前の今後の頑張り次第だな」


 


 
貴女「!がっ頑張ります!!!!」


 



 



 



 
 


 


 


 

最初はとても後悔していました、ここに……人間の生活に鬼である私が馴染むことを


 


酷く、酷く後悔し懺悔していました




 



 



人間を超越した鬼は、人間とは何処か相容れない……例えそれが人間を一度も口にしていない私のような鬼であれ




 

人間は他の種を恐れ、警戒し、学び、成長し、克服していく生き物ですから



 


 

成長も出来ない、未来へ足を踏み出すことさえ許されない私はこの幸せな時間がとても嬉しくてとても怖い





 



 



 



 


 



 



 



 



 



 




 




でもね、楽




 


 

お姉ちゃん……今まで一人で頑張って来たんだよ?




 



少しくらい……一瞬でもいいから





 



 



 



 



 

報われてもいいんじゃないかって思うの




 


 

ねぇ楽、少しくらい良いでしょ?




 



 



 



 




 



不死川「明日から覚悟しとけ、骨から音が上がるほど鍛えてやるからよォ」


 
貴女「骨から!?」

33話~愛憎こもごもな師弟~→←31話~和むよお茶コンビ~



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美穂(プロフ) - 更新ありがとうございます♪楽しみにしてました⭐︎今後も楽しみにしてます^^ (2023年4月17日 14時) (レス) @page36 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 面白いです!錆兎いるんですか?錆兎の登場いつでしょうか…ワクワク♪ (2023年4月15日 17時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは^_^凄く面白いですね‼︎更新楽しみにしてます (2022年8月5日 14時) (レス) @page33 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
きーちゃん - 初めまして!とても面白いです。主人公ちゃんが妹に欲しい・・・!!笑 千寿郎君と主人公ちゃん見てると癒されます!素敵な作品ありがとうございます!応援してます! (2022年6月18日 18時) (レス) @page29 id: 884ce88ab7 (このIDを非表示/違反報告)
鬼族のモブ - 主人公ちゃん妹感ハンパないわ、更新頑張ってくれな! (2021年8月23日 2時) (レス) id: 485c7d75ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:元薺(サイ)だった者 x他1人 | 作成日時:2019年10月6日 22時

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