【鬼滅の刃】鬼ですが藤の花と鬼しかたべません！

19話~ずーっと一緒~ ページ20

それからあ年月もたって等々私達が生贄として捧げられる日の前日




私と楽は村の山中にある御堂に朝から閉じ込められていた









貴女「楽………等々来ちゃったね…」




楽「だな………A、お前成長したよな」



貴女「楽も、大きくなったね……」







その頃にはそっくりだと言われていた容姿は少しずつ違っていった





今は顔と髪色だけお揃い






今までお揃いだった他のものはもう無くなった








お父さんもお母さんも喜んだ、二人は何もかも同じだった私達を気味悪がっていたから




でも、そのお陰で私達はお互いを支え合ってきて前より絆が深くなっていた





私は楽が大好きだった




楽も私を愛してくれていた






私達にはお互いしかいなかった






貴女「………短い人生、でも鬼になるよりマシだよね」




楽「だな………A、今日は手を繋いで寝よう





何方が先に死んでも生きても恨みっこなしだ」




貴女「！………うん」








私達は双子、どちらかが先に殺されるのは分かってる






だから、私が先に死んでも、楽が先に死んでも仕方ない事









今までずっと、そう自分に言い聞かせて育った







だからなのか不思議と死ぬと言うのに恐怖はなかった








ただ、死ぬなら誰かの元に嫁いで祝言を上げてから死にたかったなぁとか





年相応の後悔はあった






やっぱり祝言って、女子の憧れだからね







十五歳、もう私は何処かに嫁げる年齢だったから





楽「死んでも、生まれ変わっても俺達はずーっと一緒だからな」



貴女「そうだね、私達はどんな時もずーっと一緒だからね」








楽「おやすみ、A」




貴女「おやすみ、楽」









次に私が目を覚ました時には横で一緒に寝ていた楽は血濡れで



とても嫌な臭い匂いがした




村の方も何だか静かで御堂から出てみたら周りは焼け焦げていて、生きている村人は一人も見つからなかった








ただ、あの鬼……









鬼舞辻無惨が焼け焦げた村とも呼べない村の真ん中に立っていた






アイツは私を見て笑って、暗闇の中に消えていった



瞬間私は自分が鬼になったのを理解した






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回想終了


不死川実弥side





貴女「父さんも母さんも、本当に私達が小さい時は優しかったんです



でも、生贄に選ばれた時から喧嘩や暴力ばかり




楽だけが私の救いだったんです……」

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