｢私が承知しないわ！｣ ページ12
グ｢リ...リーフ！ははッ！久しぶりじゃねーか、元気してたか？｣
リ｢ええ、元気だったわ。とても｣
グリーンの前に現れた少女・リーフは、顔に笑みを浮かべながらも裏に何かを隠していそうな態度で接する。
しかも...背中に背負っているリュックがパンパンになっている。
グ｢...て、てかさ、どうしたんだよそのリュック、流石に詰め込みすぎじゃね？｣
リ｢...とりあえずあげなさいッ！！！｣
グ｢ごふぉッッッ｣
刹那、リーフから痛恨の拳をお見舞された。
グリーンがよろけた隙に、リーフは駆け足で家に入り込んだ。
ーーーーーーー
｢グリーンおそいな、、｣
その時、大きい音を立ててリーフがリビングのドアを開けた。
リ｢お邪魔、しまーす！！！！｣ﾀﾞﾝｯｯ!!
｢ひ...きゃああああああぁぁぁ！？！？！？｣
突然のことに驚いたAは、悲鳴をあげて倒れてしまった。
リ｢あっ！！あなたAちゃんね！？レッドから話は聞いたわ、ねえグリーンに何もされてない？大丈夫なの？｣
｢ひ...ぁ...｣
リーフが必死になって問い詰めるが、Aは目をぐるぐるさせてまだ倒れ込んでいる。
グ｢って...おいリーフてめえ！！｣
さっきの一撃でよろけながらも、グリーンが戻ってきた。
リ｢...グリーン。レッドから話は聞いたわよ、こんな小さくて可愛い子を誘拐だなんて...｣
グ｢(レッドの野郎...後でしばき倒す...)だから誘拐じゃな...まあ誘拐かもしれないけど｣
リ｢...あんた急にどうしちゃったの？ついこの前まであれだけ女の人と遊びまくりだったじゃない｣
グ｢わかんね...けど、なんかAを見てるとなんというか、守ってやりたいっつーか、そんな感情が出てくるんだ｣
目をぱちくりさせるリーフ。
リ｢まあこれだけ可愛ければそうなるのも頷けるわ...けどグリーン、これだけは約束して｣
そう言うとリーフは、片手でAを抱き寄せるともう片方の手の人差し指でビシッ！とグリーンを指さす。
｢...え！？｣
リ｢Aにだけは絶対に手を出さないこと！！他のそこらの女ならどうでもいいけど、Aは...えと、今何歳なの？｣
｢えと...13...？｣
リ｢13歳！なんだから、変な事したら...私が承知しないわ！｣
ビシっ！
グ｢...はいはい、わかってるってリーフさん｣
リ｢よろしい！
...あ、そういえばA、さっきは驚かせてしまってごめんなさい。
私はリーフ。よろしくね♪｣
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作者名：すぴか@ぼちぼち復活 | 作成日時：2018年12月10日 19時
