【wrwrd!】私は今もみんなが好き (ページ15)

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15日目ページ15

右手をらんらんに、左手をマンちゃんに取られてエスコートされながら門へ向かう。

「ふっ...両手に男前を連れて、まるで姫さんだな。」

門に着くと、グルちゃんのバリトンボイスでそう言われる。

「ありがとうございます...？」

「なんだそのハテナは。
さすがオスマンが選んだドレスだな、よく似合っている。Aが姫さんなら、お相手は総統である私かな？」

「いくらグルッぺんさんでも、今日はAさんは僕のお姫様なんで譲りませんよ？」

どう受け流そうかなと考えていると、ショッピくんがどこからか現れていつの間にか隣にいた。

「おっと、外資系を敵に回すのは面倒くさそうだ。」

ぐるちゃんがなんか言ってるけど、それよりもいつもとは違うショッピくんの姿に目を奪われる。

「Aさん、ドレスめちゃめちゃ似合ってて綺麗です。今日はよろしくお願いします。」

ショッピくんの言葉にハッとして、私も言葉を返す。

「しょ、ショッピくんもいつもと全然ちがくてびっくりしちゃった。めっちゃ似合っとる、よろしくね。」

「Aさんに褒めてもらえて良かったです。
気合い入れたかいありましたわ。」

そう言ってふんわりと笑うショッピくんにドキッとしていると、ぐるちゃんがわざとらしく咳をして、トントンが「時間やで」と言って2人は馬車に乗り込む。

「それじゃ、マンちゃん、らんらん、行ってくるね！」

「気をつけるめぅ！！」

「ショッピくん、Aの事よろしくね。」

「もちろんです。任せてください。」

そして私達も二人とは別の馬車に乗り込んだ。

さぁ、任務の開始だ。