14日目 ページ14
「はぅわ〜〜〜〜！！！かわいいめう！！！！！」
いよいよパーティ当日、私はドレスに着替えて最後のメイクアップをマンちゃんにやってもらっていた。
「これ....ほんとに私なん？」
鏡に映った自信を見てぱちぱちと瞬きをしてしまう。
「いや、ほんとにAは天使めう！！！」
「まっマンちゃん、それは言い過ぎ.....」
「言いすぎじゃ無いめう！！！ひとらんにも見せるめう！！！！」
そう言ってマンちゃんに手を引かれ立たされ、そのままらんらんの部屋まで連れていかれる。
「らんらん！！！！天使めう！！！！！！」
「うわっ、マンちゃん何！？突然.........すごい、かわいい。似合ってるよ。」
バンッと勢いよくドアが開きびっくりしてこちらを見たらんらんは私を見るなり、目を見開いてゆっくりと近づいてそう私に告げる。
ふわっとした優しい表情に恥ずかしくなり、下を向く。
「あっありがとう。マンちゃんもかわいくしてくれてありがとうね！」
二人に感謝を告げると、髪が崩れないようにやさしく撫でてくれる。
「えっと、部屋に隠しナイフとかとってくる！」
いくら護衛としてゾムが来てくれるとはいえ、私が足手まといになるわけにもいかず、最低限の武器は持っておきたい。
二人に見送られ部屋に向かう途中、鬱先生とロボロに遭遇した。
「あ、これから警備？」
「せっせやで...」
なぜかロボロに顔を背けられ少し悲しくなる。
「...似合っとらん？」
「いっいや、似合っとる！似合いすぎてて......かわいいわ。」
ロボロに似合ってるといわれて安心する。
「カーッこれだから童貞わ!見てるだけでイライラするわ！！！
Aちゃん、普段もかわええけどドレスもすっごい似合っとるわ〜。
今度の休み、デート行かへん？おいしいお店知っとるから行こうや〜」
「んふふｗ大先生もありがとｗけど、大先生とデートすると町にいる大先生の彼女達ににらまれそうで怖いから遠慮しとくねｗあ、でもおいしいお店は行きたいからお店だけ教えて？」
大先生にそう返すと、そんなぁっとウソ泣きされる。
それをロボロと笑ってみて、部屋に行くからと言って二人と別れた。
そこからは特に何もなく部屋に戻りナイフをドレスの下に隠してマンちゃんたちの元に戻る。
「あ、もう出発するらしいから、門まで一緒に行くめう！」
「え、一人で大丈夫だよ？」
「そんなつれないこと言わないの。ほら、エスコートの練習」
＊＊＊＊＊
主人公の一人称変えました
うち→私
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作者名：紅の翼 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/enakana4261/
作成日時：2020年11月7日 20時
