【M,S,S,P】私はいらない子...？【あ、ろ、ま、ほ、っと】 (ページ4)

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第50話ページ4

あ「んじゃ、行くか」

しばらくすると鬼塚さんが来て出発した。
なんとなく車内は気まずい雰囲気が漂っており、お互い何もしゃべらない。

貴「コンビニで何買うんですか？」

その空気をどうにかしようと必死に言葉を捻り出した。

あ「ん？何買おーかな」

お菓子でも買うかー。なんて言っている鬼塚さん。

貴「騙された...」

コンビニに用があるなんて嘘やったんや...

あ「ｗｗｗ」

お菓子かなんか買ってやるからｗなんて行ってなだめてくる鬼塚さん。

貴「じゃー、いっぱい買ってもらおうかな！」

あ「あまり食いすぎると太るぞ？ｗ」

貴「一言余計！」

そんなやり取りをすると車内は笑い声が響く。
よかった。なんとか空気は戻ってみたい。

貴「じゃあ、10分ぐらいで戻ってくるので」

あ「おー、急がなくていいからな。走って転ぶなよ？」

貴「大丈夫ですよw」

コンビニにつき、私は家までダッシュで帰る。
そして下着と服を明日着る分袋にまとめて入れて家を飛び出し、コンビニに戻る。
服は元々何を着ていくか決めていたため、すんなり準備が終わった。

途中で転びかけるも何とか回避してコンビニに戻った。

貴「はぁ..はぁ..」

息を整えながら店内に入って鬼塚さんを探す。
とりあえず、お菓子のコーナーに向かってみるとしゃがみこんでお菓子を見ていた。

私に気づいた鬼塚さんはぎょっとした顔でこっちを見た。

あ「お前、まだ5分しか経ってないぞ！？」

どうやら私は相当頑張ったみたいだ。
道理でこんなに疲れる…

あ「急がなくていいつったろ！転んだらどーすんだよ」

貴「そう、だけど、早く香祐さんにあっあいっおかしをかってほしかったから！」

今私なんて言おうとした！？
会いたかったから！？
結局言えずに誤魔化したけど、鬼塚さんがニヤニヤしてるところを見ると悟られてる...

あ「んじゃ、とっとと菓子買って返ってゆっくりするか。なっ」
ニカッとした笑顔を向けてくる鬼塚さん。
くそぅ...その笑顔かわいすぎでしょ...

私ばっかドキドキしてる気がする...
そう思い負けじとはい！っと笑顔で返し、それとなく手を結ぶ。
嫌だったかなとちらっと顔を見てみると耳が赤い。
うむ。満足じゃ←

お菓子を選びお会計になると片手ではお金を取り出せないため手が離れる。ちょっと寂しいかも。
会計を終えそのまま車に乗ろうとすると聞きなれた声が聞こえた。

F「あ！Aと香祐じゃん！」