Hug me !!【北 信介】

Hug me.30 ページ31

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「汐田さんがおもろい子っちゅうことはわかった。そして私の読みやと相当侑に嫌な絡まれ方しとるね。」


「な、なんでわかったんですか!?アツムサンが私をクラスの女子から除け者にされる運命に陥れようとしていることが!!!」


「そこまでは言うとらん。」




というか私がアツムサンと知り合いなのがバレてもうたやん。

まぁええかな、この人思ったよか優しそうやし。




「あ、てかなんてお名前ですか?」


「ごめん、言うとらんかったね。永谷って言います。基本毎週、火木土にシフト入っとるよ。」


「永谷さん...永谷先輩ですね!!!私はほぼ毎日シフト入れてますので顔合わす機会多くなると思いますがよろしくおねがいします!!!」




永谷...なんか聞いたことあるなぁって思っとったら、うちの学年でも度々話題になる美人さん。やはり私の目に狂いはなかったんやな。


こんな美人とレジで横に並んどったら私は塵になって消えてしまいそうや。




「いやいや、そんなんあかん!!私には部活帰りの北先輩を目に焼き付けるという義務があるんや!!!」




なんのためにバイトを始めたのかを忘れるところだったぜ...折角こっちゃんと銀くんが協力してくれたんやから、しっかりせな!!



なんで今日から貴方をライバル視させてもらいますよ永谷先輩!!

ちょっとでも私のこと、見えもらえるように貴方にだけは負けませんからね!!



と、レジに向かう永谷先輩の背中に、心の中で勝手に宣戦布告する汐田であった。



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