49.気になる子 ページ4
時計を見てみると、生徒の登校終了時間が近くなっていた
俺は風紀委員と一緒に遅刻者のチェックをするのも仕事の一つ
まぁ俺が好きでやっているから苦ではないけれど・・・
『皆、後は俺がやっておくから教室に帰っていいよ』
生徒名簿を持って校門に行くと、案の定まだ風紀委員がいたから教室に戻るように指示をした
しかし風紀委員は、ビクビクしながら俺の隣に居る恭弥を伺っていた
『いい？恭弥』
「・・・いいよ」
名簿に視線を落としたままそう答えた恭弥
お礼を言って帰っていった風紀委員を見届けた後、恭弥にも校内巡回をお願いした
学校に来た生徒の名前にまだチェックがされてないのは
1ーA 沢田綱吉 だけだった
確か入学から数回遅刻していて、治安もよく風紀の乱れていないこの町では
数回の遅刻で遅刻常習者と見なされるために、この子も目をつけられていた・・・はず
それと同時に思い出したのは「沢田」という苗字
この子はボンゴレ�祇い猟招呂任△覯椎柔�がある
俺の超直感にも反応しているからほぼ間違いないだろう
でもこんなところに居るということは、おそらく本人も何も知らない
それでもとりあえず俺もこの子に気を付けていないとなぁ、と思っていると
「遅刻する〜！！」
大声で叫びながら走ってくる男の子がこっちに向かってきた
橙色の髪に特徴的なつんつんヘアー
間違いなく沢田綱吉だった
『残念 「遅刻する」じゃなくて遅刻 一分遅かったね』
腕時計で時計を確認してそう言うと
「そんなぁー」
沢田君は地面にへたり込んだ
そのとき直感で、遅れた原因が近所のおばあちゃんの荷物を持つ手伝いをしていた事を知った
遅刻履歴所に、名前を書く手を止めて彼を立たせた
『一分だけだし、秘密にしておくから早く行ったほうがいいよ』
唇に指をあてて、シーっというポーズをすると、キョトンとしている沢田君の背中を押した
『それとも・・・遅刻がいい？』
「い、いえ！ありがとうございました！えっと・・・？」
『雲雀総弥 総弥でいいから』
「ありがとうございましたっ！総弥さん！」
ダッシュして校舎に向かった沢田君に手を振った
すると丁度、恭弥が巡回から帰って来た
「遅刻者は？」
『居なかったよ 遅刻常習犯の沢田君も来てたよ』
「・・・そう」
この何もない日常が、何かが起こる嵐の前の静けさと知っているのは
俺と
「っ！」
「どうしたの ベル」
「なんでもねーよ♪」
俺の片割れだけ
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部屋 - ベルと再会したらどうなるか楽しみです (2017年12月24日 18時) (
レス) id: 2c6b310ea7 (このIDを非表示/違反報告)
アルト(プロフ) - ふうさん» ありがとうございます！なかなか更新できていなくて本当にすみませんでした！暫くしたら話が進むのでお楽しみください！ (2016年5月5日 12時) (レス) id: 22fa14a81e (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - とっても、、面白いです！次回が気になります！！更新頑張ってください！早く続きが見たいです。 (2016年3月25日 8時) (レス) id: 200fef7847 (このIDを非表示/違反報告)
天姫 - 沢山の修正点のご指摘ありがとうございました きちんと完結させるので、これからもお楽しみください！ (2016年2月8日 17時) (レス) id: c9daca2af1 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜(プロフ) - それともうひとつ、48.日常の恭弥が使っている応接室が校長室になっています。そして、とても面白いです!!この先のリング争奪戦や未来編が楽しみです。更新頑張ってください＼(^-^)／ (2016年2月7日 23時) (レス) id: f7252e4a9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルト | 作成日時：2016年2月6日 22時
