二重人格少女がマネージャーなんてきいてない！

・ ページ2

『・・・っ・・・。こ、こは・・・』

絵心さんに頼まれていた選手用のケアセットを使って手当てをすると
少女が目を覚ました。

帝｢・・・っ・・・。よかったあ・・・。このまま、
しんじゃわなくて・・・。かなりひどい怪我だったから・・・｣

どんどん緩くなってくる涙腺と嗚咽を抑え込んで 私は涙を拭った。

『・・・私、のために、泣いて、くれる、んですか・・・』

信じられないモノを見るような目をして、彼女は私を見た。

帝(かっ、可愛い・・・♡)

改めて顔をしっかり見ると、これまたものすごい美人さんだった。

サラサラストレートな柔らかい黒髪に、紫色のメッシュ。

白くてツンと触ったら壊れてしまいそうな程華奢な手足。

バランスよく整った顔立ちに、薄紫とビビットピンクを
混ぜたような透明感のある目。

細くて、でも出るところはしっかり出ている抜群のスタイル。

そして・・・そんな絵に描いたような美人の彼女にはそぐわない、

私が巻いたモノじゃない、両手に巻かれた包帯と

あちこちにある治りかけのアザ。

帝(・・・このアザ・・・。それにさっき手当てしたあの怪我・・・。
・・・まさか、ね)

『・・・誰かは存じませんが、助けてくれてありがとうございます』

帝｢・・・私は帝襟アンリ。あなたは？｣

『・・・真辺。真辺Aです。』

帝｢Aちゃん・・・！可愛い名前だね！・・・ちょっと
聞きにくいんだけど・・・その怪我は、どうしたの？｣

『・・・』

＿_________________________＿_________________________＿__

ごめんなさい！「」の説明伝え忘れてました！

『』･･･Aちゃんのセリフ

「」･･･他の人のセリフ

［］･･･Aちゃんの考えていること

()･･･他の人の考えていること

って感じです！これからも生温かい目でいいので
見守ってあげてくれると嬉しいです

・→←出会い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す