autumn122 幸せは必ず来る ページ25
☆Aside
『たくさん傷つけてごめんなさい』
あの日から、あなたを嫌いになろうとしたけど、ダメだった。
嫌いになろうとすればするほど、惹かれていった。
『たくさん嘘を吐いてごめんなさい』
大好き。大好き。大好き。
自分でも呆れるくらいあなたが好き。
『それから』
それから
『あなたと出会ってしまって、ごめ＿＿＿＿＿＿＿』
オビは人差し指を私の唇に当て、言葉を止めた。
とても、寂しそうな顔をしていた。
オビ「俺は、あんたとの出会いを後悔したことなんてないよ」
オビ「A嬢と出会って、世界が変わったんだ」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
★オビside
オビ「花を美しいと思えるようになった」
空を眺めるようになった。
オビ「人と深く関わってみたいと思うようになった」
オビ「あんたと出会ってから、世界はがらりと姿を変えたんだ。鮮やかに色づいて、きらきら眩しくってさ……」
いつ死んでもいいって思っていた。
心残りなんて何もなかったから。
だけど、生きたいって、死にたくないって思う。今は。
あんたと出会ったからだ。
オビ「この先、身が裂けるような悲しいことがあったとしても、俺は乗り越えられる。
A嬢の声や、笑顔や、あったかい瞳を思い出して…」
輝くような思い出が、きっと未来を照らしてくれる。
たとえ君が、隣にいなくても。
オビ「だからさ、A嬢＿＿＿＿＿
＿＿＿俺と出会ってくれてありがとう」
『オビ……』
彼女は一瞬、じんわりと瞳を深くして微笑んだ。
『私と出会ってくれてありがとう』
俺はあの日、森に逃げ込むことを選んだ。
A嬢は、雨でも散歩をすることを選んだ。
俺たちの出会いはきっと、偶然でも、運命でもない。
俺たちは、自分の意志で出会ったんだ。
『これから思い出をたくさん作ろう。
手を繋いで、キスをして、傷つけあった分、愛し合おう』
彼女の言葉に、深く頷いた。
そして、俺たちは体を重ね合わせる。
オビ「ねえ、A嬢。
あんたの背中にあるこの花、なんていう花なんだい？」
白い背中にキスを落としてから問うと、
彼女は照れくさそうにこう言った。
『カキツバタだよ。
花言葉は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿』
．
．
．
．
『“幸せは必ず来る”』
．
winter123 凍えそうな冬→←autumn121 カキツバタ
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 744人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルルコ - 大・号・泣！！ ほんとにタイトル通り涙の雨です！それも大雨！最後の宝探し(手紙とお花)なんて神ですね！別の意味でさらに感動しました (2021年12月15日 1時) (
レス) @page50 id: 71a021f1b6 (このIDを非表示/違反報告)
purupru(プロフ) - はまってしまい、一気に読みました。涙雨3に入ってからは涙がでて止まりませんでした。更新再開を楽しみにしてます^ ^ (2018年11月6日 20時) (レス) id: bc972e56cf (このIDを非表示/違反報告)
れ - 一気に読んでしまいました。涙がとまりません。また、物語がスタートするの待ってます。 (2018年10月13日 17時) (レス) id: 3522cc0a39 (このIDを非表示/違反報告)
かりそめの蘇生(プロフ) - 更新再開してくれて嬉しいです！完結まで楽しみにしてます！ (2018年6月3日 7時) (レス) id: 4709ebaabe (このIDを非表示/違反報告)
マリモ - クラリネスで涙花病の薬つくってほしい (2018年5月15日 14時) (レス) id: 1e69e1c4b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミミネコ | 作成日時：2016年12月9日 20時
