summer44 何より大切な ページ45
★オビside
誰なんだ？あの美しい女神のような令嬢は…
A王女だ。イルメリア王国の
ああ！あれが……噂以上にお綺麗な方だ
花の妖精のようね
殿方の視線を独り占めして…ずるいわ！
花の妖精を見てざわざわする会場。
無理もない。
A嬢は、他のどの令嬢より遥かに美しいのだから。
王子「あぁ……花にも勝る美しさだ。
私と一曲いかがですか？」
伯爵「なにか欲しいものはないかね？なんでも与えてやろう」
子爵「ぜひとも我が妻に…」
次から次へと、顔を赤くした男どもがA嬢のもとへやってくる。
俺はその光景を、ワインを片手に遠くから見ていた。
“大事な話があるから付き人は向こうへ行っていてくれ”
とお偉いさんたちに突っぱねられたからだ。
本当はそばに居たかったが、A嬢が大丈夫だと言うので離れた。
遠くと言っても、会話はなんとか聞こえる距離だ。
『ええ、ありがとうございます。
貴方様も、とても素敵な腕時計ですね！』
『お誘いありがとうございます。
ダンスはあまり得意ではないので、エスコートしていただけますか？』
常に笑顔を浮かべながら、1人1人丁寧に返事をしている。
その光景を見ていると、何故だか胸の奥がむかむかしてきた。
『あっ……』
そのとき、A嬢がバランスを崩し、近くにいた男に抱き留められた。
王子「だ、大丈夫ですか？」
『ええ、ありがとうございます。
少し酔ってしまったみたいで…』
パリン……ッ！！！
オビ「あ…」
やばい。
無意識のうちに、手に持っていたグラスを握り潰していた。
手にはグラスの破片が突き刺さり、血が流れ落ちる。
俺はいったい、何をやっているんだろう…
『オビ！大丈夫？』
慌てたように俺の方へ駆け寄ってきて、怪我をしている方の手を掴んできた。
それを見て、侯爵たちがこちらを見る。
オビ「近づいちゃだめだ。
せっかくのドレスが汚れちゃうよ」
『ドレスなんてどうでもいいわ。早く手当てしないと…！』
オビ「俺は大丈夫だから、戻って。
殿方がお待ちだよ」
『大丈夫じゃない！
私はオビが大切なの！！いいから行くよ』
オビ「えっ…ちょ……A嬢！？」
無理やり俺の手を引っ張りながら、人混みをかき分けて出口へと向かう。
こうして俺たちは、
ざわざわしたパーティー会場をあとにした。
.
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朝葵(プロフ) - いちごチョコさん» わぁぁああ！(´▽｀*)そんなに楽しみにしていただけて本当に本当に嬉しいです。いちごチョコさんのおかげでやる気湧いてきました！更新頑張りやす。 (2016年8月30日 19時) (
レス) id: 14edfa9aa5 (このIDを非表示/違反報告)
いちごチョコ - すっごく面白くてお気に入りです!!次のお話が楽しみで楽しみで…なので、これからも更新頑張ってください!!
応援してます!! (2016年8月30日 19時) (携帯から) (レス) id: b2da1acbeb (このIDを非表示/違反報告)
朝葵(プロフ) - ナッチャンさん» Thank youです！！励みになります<(_ _*)>これから学校始まるんで更新速度が遅くなると思われますが、頑張りやす！ (2016年8月27日 15時) (レス) id: 14edfa9aa5 (このIDを非表示/違反報告)
ナッチャン - めっちゃ書くの上手ですね！！すごく面白かったです！！これからも頑張ってください！ (2016年8月26日 23時) (レス) id: 6790929056 (このIDを非表示/違反報告)
朝葵(プロフ) - 彩羽さん» あ、ありがとうございまぁああす！！(´ω｀*)超嬉しいです！なるべく早く更新できるように頑張りやす！！ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 14edfa9aa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝葵 | 作成日時：2016年8月9日 18時
