summer43 隣に居てくれるだけで ページ44
★オビside
オビ「ドレス関連で、なにか嫌なことでもあったのかい？」
『昔ね、ラジにドレス姿を見せたときに、
“可愛くないっ！あぁ…見ていられない…”
って言われたことがあるの』
オビ「……うわぁ…あの王子さん、目が狂っているんじゃないかなぁ」
『その言葉が本当にショックで、たくさん泣いた。
それから、ドレスを着るのが怖くなってしまって……』
オビ「……はぁ、なんでそんなこと言ったんだ？
あのお方は…とにかくA嬢、あんたは何を着てどんな格好でいても醜くなんてない。
自信を持ちなよ」
『……ありがとうオビ！あなたが居てくれてよかった』
オビ「どういたしまして。
それじゃあ、行こうか」
A嬢の手を引きながら、夜会へと向かった。
______________________________________________________
☆Aside
グラスを鳴らす乾杯の音
優雅なヴァイオリンの音
楽しそうな話し声
響き渡るヒールの音
お酒の甘ったるい匂いに、くらくらする。
『……！』
何度経験しても慣れないこの空間。
きっと、1人だったら逃げ出していただろう。
でも今は、隣にオビが居てくれている。
それだけで、こんなにも安心する。
オビ「いきましょうや、A嬢。
あんたのその姿、ここにいる全員に見せつけてやりましょう」
『うん！』
オビと共に歩き出す。
会話をする者は
ちらちらとこちらを見ながら会話を続け……
食事をとる者は
口に運ぼうとしていた肉を床に落とし……
ダンスをする者は
その場で動きを止め……
皆、私のことを見ていた。
｟なぜ私を見るの？やっぱり変だったのかな…｠
私がまた自信を失いかけたとき、
オビの大きな手が、私の手を握る力を強めた。
床に向けていた視線をオビの方へ向けると、
“大・丈・夫”と優しく微笑みながら口パクで言ってきた。
その言葉に救われ、堂々と前を向きながら歩いた。
私は私だ。
似合っていると言ってくれた、オビの言葉を信じよう。
.
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朝葵(プロフ) - いちごチョコさん» わぁぁああ！(´▽｀*)そんなに楽しみにしていただけて本当に本当に嬉しいです。いちごチョコさんのおかげでやる気湧いてきました！更新頑張りやす。 (2016年8月30日 19時) (
レス) id: 14edfa9aa5 (このIDを非表示/違反報告)
いちごチョコ - すっごく面白くてお気に入りです!!次のお話が楽しみで楽しみで…なので、これからも更新頑張ってください!!
応援してます!! (2016年8月30日 19時) (携帯から) (レス) id: b2da1acbeb (このIDを非表示/違反報告)
朝葵(プロフ) - ナッチャンさん» Thank youです！！励みになります<(_ _*)>これから学校始まるんで更新速度が遅くなると思われますが、頑張りやす！ (2016年8月27日 15時) (レス) id: 14edfa9aa5 (このIDを非表示/違反報告)
ナッチャン - めっちゃ書くの上手ですね！！すごく面白かったです！！これからも頑張ってください！ (2016年8月26日 23時) (レス) id: 6790929056 (このIDを非表示/違反報告)
朝葵(プロフ) - 彩羽さん» あ、ありがとうございまぁああす！！(´ω｀*)超嬉しいです！なるべく早く更新できるように頑張りやす！！ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 14edfa9aa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝葵 | 作成日時：2016年8月9日 18時
