14話 ページ14
「いい加減にしろ！」
一瞬誰がその言葉を発したのかわからなかった
さっきまでざわついていた食堂が嘘のように静まり返る
数秒たってやっと声を荒げたのはAだと理解した
…あいつとは付き合いが長いが声を荒げて怒るところなんて初めて見た
俺はただ呆然とあいつの背中を見るしかできなかった
✳✳✳✳
カリカリカリ、ガッ
「…ちっ」
滑らかに滑っていたペン先が引っかかって書類をダメにするのはこれで3回目
滅多にすることのないミスにリヴァイは思わず舌打ちした
ぐしゃぐしゃと書類を丸めて屑入れに投げ込むとはぁっと大きなため息をついた
ガキでもねぇーのになにアレくらいでイライラしてるんだ
エレンは年が一回り以上も離れたガキじゃねぇか…
このモヤモヤとした気持ちを落ち付けるために執務机から離れようとすると扉がノックされた
「入れ」
了解の意を伝えて入室を促すと入ってきたのはエルヴィンであった
「なんだ、エルヴィンか…」
「なんだとは酷いなぁ、Aのほうがよかったかい？」
「別に…」
「君にしたら珍しくミスが多いね、今朝のことが原因かい？」
エルヴィンは執務机の上に転がっている紙くずに視線を向けている
今朝のことはエルヴィンの耳にも入ってるに違いねぇ…
エルヴィンの意味深な視線から逃れるかのように俺は続きを促した
「御託はいい。本題はなんだ」
随分とぶっきらぼうな話し方になってしまったのは不可抗力だ
エルヴィンも理解しているのかそれ以上は追求せず本題にはいった
「君に2日間の休暇を命じる。異論は認めないよ」
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チーベット(プロフ) - らるさんの小説を熱中して読ませていただきました。らるさんの小説は心が暖まる、そして気持ちが落ち着く小説です。安らかにお眠り下さい。ご冥福を切にお祈りします。 (2022年1月14日 0時) (
レス) @page31 id: 66097c4004 (このIDを非表示/違反報告)
雛蜜 - ご冥福をお祈りします。 (2022年1月8日 12時) (レス) id: afbb1da80c (このIDを非表示/違反報告)
マッキー - らるさんの小説を読ませていただきました。とても、暖かい作品で、素敵だと感じました。らるさんが、天国で、幸せになって欲しいです。 (2021年8月21日 9時) (レス) id: e01dbc0ad3 (このIDを非表示/違反報告)
そら - らるさんが、小説を書くことが生きがいだったように私もこの小説を読むのが生きがいでした。久しぶりに帰ってきましたが、やはりにやけてしまいました。ここは、私の心が安らぐ場所です。ご冥福をお祈りします (2021年4月17日 16時) (レス) id: 0dfca74bad (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - 読んでいて心が暖かくなる作品でした。素敵な作品を書いてくださり、ありがとうございました、！安らかに眠ってください。ご冥福をお祈りします。 (2020年5月2日 17時) (レス) id: 7915983d62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らる | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/6d8a3a59871/
作成日時：2014年7月25日 22時
