23話 ページ23
「…見えてきた」
「チッ、壁が本当に壊されてるじゃねぇか」
目的地の壁、"ウォール・ローゼ"の門には巨人達が集まっていた。
群がる巨人の先には、門が破壊され大きな開いた穴があいていた。
「門が、門が破壊されている……」
私の背後で兵士の一人が絶望の声を上げる。
絶望する気持ちはわからなくもない
五年前に一度破壊されて、またもや巨人から身を守る壁が簡単に破壊されているのだから。
五年前と全く同じことが起こりつつある。
五年前と同じように、穴から侵入してくる無数の巨人と、それに追い立てられる人々…。
「とにかく、壁を越えて街へ入る必要がある」
「……言われなくても分かってる。門からは無理だ。壁を登るぞ！」
リヴァイの指示で私達は門に集中している巨人達を迂回する形で立体機動装置を使って、壁を登った。
壁の上に登り、街の中を見回すと想像以上の惨状だった
「思ったよりも巨人が侵入しているね…」
「駐屯兵団もクズばかりじゃねぇよ、壁内の緊急時為の部隊だ。これだけ大惨事になってるんだ、上の連中も動いているだろう」
「ピクシス司令あたりがかな？」
「そこあたりだろうな。何か対策を練っているはずだ」
「エルヴィンたちも到着まで時間がかかるし…」
「俺らだけでは街のなかに侵入している巨人を駆逐するには戦力が足りない」
街の巨人を駆逐するにしても、戦力不足なのは目に見えていた。
こうしている間にも巨人はどんどん侵入してくる。
やっぱり、あの穴をどうにかして塞がない限りどうにもならない。
駐屯兵団もあの穴を塞ぐことが最優先なのはわかっているだろう。
彼らも何かしらの策は考えているはずだ
なら私たちがすることは一つ、駐屯兵団の作業の援護…すなわち門に群がる巨人の駆逐だ。
「リヴァイ、門へ行って駐屯兵団の援護をしよう。作業の邪魔になる巨人だけを駆逐すれば戦力は少しですむ。」
「…お前の作戦に乗ろう。こうして話しているだけでも人が犠牲になってんだ。全員門へと続け！」
リヴァイの掛け声と共に私達は立体起動で門へと向かうのであった。
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こんにちは、作者のらるです
いつのまにか一万を越えていました
読んでいただきありがとうございます！
まだまだ話は続きますのでおつきあいくださいませ
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調査兵団幹部チーム愛し隊 - 今さらながらなんですかが、ナイルおj(((殴 は憲兵団師団長じゃないんですか？ (2016年8月22日 14時) (
レス) id: 894b276357 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - らるさん» もちろんです！！読ませていただきますっ♪ (2014年4月17日 19時) (レス) id: 1acc0f6ccb (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - southさん» ようやく告白まで書けました！しかし、告白シーンとか苦手でして…無理矢理感満載ですがお許しを(笑) (2014年4月17日 19時) (レス) id: 3623d1c29a (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - いちごみるくさん» いつも読んで頂きありがとうございます！続編についても制作中ですのでその時はよろしくお願いしますね (2014年4月17日 19時) (レス) id: 3623d1c29a (このIDを非表示/違反報告)
south(プロフ) - キターーーーー//////告白！続きが楽しみです！ (2014年4月17日 18時) (レス) id: edd4929e4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らる | 作成日時：2014年3月16日 0時
