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クビか…
もう本当に死のうかな…
引っ越して就職…は、する金がないか…
あー終わった
もう死にそう。
フラフラとした足取りでボーッとして進む。
と、肩をぶつけるというのが筋だろう。
図体デカめの人にぶつかった。
僕より10センチくらい背が高い。
白髪の目隠しさん……不審者?
『あー、すんません』
そう言ってそそくさと立ち去るが、なんか視線が痛い。
めっちゃ見てない?
めっちゃ見られてるよ僕。
目隠し越しだけど分かる。めっちゃ目ギンギンに開かせてる。
怖っ…
ーー
ーー
ーー
ーー
ーー
ーー
?
ーー
死ぬ準備、というものだろうか。部屋や物置を片付けて、去年に買ったであろうロープを天井に括る。
腐ったミカンあったけど気にしないで行こう。うん。
ブチッ
小さく音がして、上の方を見る。
ロープが切れた音だ。
そんなにほつれていたのか…
明日またロープ買いに…いや、なんか腹が立ってきた。
部下には嘘をつかれ首になり、肩ぶつけてはめっちゃ見られ、さらに死のうとしたら縄が切れる。こんな不幸あるだろうか?
いや無いね。
もういいわ。この蜜柑捨てるくらいなら投げてやる。
僕のストレス発散に付き合ってくれ、頼む(?)
そう言って、路地裏の方に目掛けて蜜柑を投げた。
ベチャ、と音がした。
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作者名:よるかぜ。 | 作成日時:2021年10月16日 9時