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『お早うございます…』
隈の染み付いた目元を擦り目を覚ます。ベッドルームを借りたかった…
そういえば、部下は僕のことが嫌いみたいで、仕事を押し付けるだけじゃなく、一時は上司に「嫌がらせされた」なんて言われた程度。
トイレに入ればゴキブリやムカデがいて、トイレから戻れば机に大量の資料が置いてある。
いつもの事だ。虫はさすがにびっくりしたけど、もう慣れた。
ていうかこの虫どこから取ってきてるんだろう
それの方が気になる。
まあとりあえず、毎日ご苦労様だ。虫を会社に持ち込むのはどうかしてるから気をつけて欲しいところだけど。
ーー
ーー
ーー
ーー
ようやく自分の仕事が終わり、部下の仕事に移る。
なぜか今日は上司は仕事をよこさずに自分と残業をしている。
やっと反省でも……ないないない
あったら明日は雪だ。絶対そう。
ーー
ーー
ーー
『…終わった………』
時間を見ても、今は10時。ここに入って初めて日付が変わらなかった。
お祝いだ。
上司「あ、じゃあ君、ちょっといいかなぁ?」
仕事が舞い戻ったか。
糞め。
『はい…』
仕事攻め万歳(?)て感じで頭ぶっ壊れそうなんだけど?
上司「突然だけど、君、クビね」
『…はいはいはいはい
えー、なんでです…?』
上司「うんね、君、部下君に嫌がらせしてるでしょ?」
『…は?』
ここまで仕事させといてリストラ?クビ?嫌がらせ?なんでやん…?
上司「一回目はさすがに見逃したけどね、2回来るのはちょっとさぁ…度が過ぎるよ?」
『えっ…ちょ、嫌がらせされてるのはこっちなんすけど…』
上司「嘘は見苦しいよ。帰ろうか。」
『ええぇぇ…』
せめて退職金寄越せよ。
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作者名:よるかぜ。 | 作成日時:2021年10月16日 9時