甘顔ヤンキー《吉野北人》

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入学式を終え、教室へと向かう最中



真菜「新入生代表とか聞いてない！」



「ごめんって、笑」



日奈子「Aが立った時三人で二度見したからね？」



琴海「こんなのに負けたのか入試」



こんな感じで皆からはあーだこーだ言われたけど、うまかったよと褒めてくれた



「あはは、私に従いなさい」



(...)



「おお、皆息ピッタリ」



日奈子「ぷっ」



真菜「こいつメンタル鋼だわ」



バスケやってたからメンタルだけは強い私



琴海「あ、そうだ知ってる？


うちらのクラスに狂男(くおん)の番長いるって噂


その仲間っていうか、友達もいるんだって」



真菜「え、まじ」



「え...」



日奈子「ここの高校普通な割に土地的な問題もあってかヤンキーとかそういう系多いよね」



お兄ちゃんも言ってた



私達の代には狂男(くおん)の番がいるって



十五歳が番長なんて嘘だと思ってたけど、本当なんだ



三年生か二年生にいると思ってた




「まじか」



って、ことはあの人同じクラスなんだ



琴海「だってこの中に居るんだもんね」



扉の前で止まってしまった皆



一番後ろの私は、後ろに人影を感じた



？「入んねーの？」



振り返るとその人影は甘い顔をした金髪の男の子



「あ、」



やばい、早速じゃん



「ごめん」



金髪の男の子に謝って皆の背中を押す



「何もしてこないよっヤンキーとかは」



日奈子「っお、」



「大丈夫だよ、絶対」



琴海「そっか、だよね、自分達も何もしないし」



真菜「楽しく過ごせばいいじゃんね」



「うん！！！」



なるべく明るくなるように気を付けた



席に座ると金髪の子が前を通る



チャラチャラと音を鳴らしながら前を通り過ぎてった



やんちゃだな、見た目も



でも、イケメンというか、甘い顔というか、女性受けいいなこれ



第一印象は笑顔からして優しそうだった



まあ、前から知ってたけどね、番長さん

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