甘顔ヤンキー《吉野北人》

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私side



いいなあ肝試し



私も霊役やりたい、絶対楽しいもん！！



リュックを背負い直し、まだ慣れない急な階段を降りる



さっき見たお母さんからの連絡



母先帰ってるわね〜



なんて呑気なんだろうほんと。



壱馬「お前の保護者は？」



後ろには壱馬と北人



「なんか連絡来てたんだけど、先帰っちゃったんだよね、家近いからさ」



北人「どこら辺に住んでんの？」



「学校出てちょっと行った所にある公園の横」



壱馬「お前そんな危ねぇとこ住んでんの」



「うん、まあ確かに治安悪いよね」



北人「じゃあ俺らと一緒に帰るか」



「は？なんで？」



北人「そこ俺らも住んでんだよ、壱馬とはこう見えても幼馴染みだかんな、家隣」



壱馬「肩組むなよ気持ちわりぃ」



北人「は？良いじゃねえかよちょっとぐらい」



「さっきは友達じゃなくて仲間とか言ってたのに」



北人「一応バレないようにするため」



壱馬「あんなとこで嘘ついても意味ねえのにバカだなほんと」



北人「あ？お前全部俺に負けてんだからな？」



胸ぐらを掴み今にも殴りかかりそうな雰囲気



壱馬「はいはい、Aは東側？西側？」



軽くかわして北人を宥める壱馬



しょっちゅうあるんだろうなこれ



「えっとー、たしか、東！」



北人「まじかよ、近所とかあるんじゃね」



「もしかしてさ、最近家の近くで火事起きた？」



壱馬「え、あれだよな、大きかったやつ」



北人「俺らあそこの真向かい」



「わあ近いね私と」



どうしよう、予想もしてなかった自体



本当にバレたくないんだけど、あと数日とかしたらバレそう

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