6.閉じ込められる ページ6
そんな思い虚しく、錆兎もさすがに呼吸を止めることなどできずで引っ張られていたはずの体が急に元に戻った。
なんだ?何が起こってる?
と、体への負担がなくなり一安心。けれども何故かこれから何かが起こりそうなきがして…
そんな言いきれぬ不安を抱えていると数分前にも感じたようなような感触が首を這う。
『ひゃっ、お、おおお前らは何をするか恥知らずめ!!
というか、人目をあんじろ!!ここ誰かしらが通る廊下だよ!?』
左首元にいる義勇が擦り寄ったどさくさに紛れてペロリとひと舐め。右側にいる錆兎もいつの間にやら後から擦り寄ってきていて、先程からずっと首元を嗅いでいた。
「廊下じゃなければしてもいいのか?」
『いや、何をする気よ!?そういう意味じゃないから!?』
なんて叫んでは離れろと体を押すものの、後ろには錆兎がいるのでどちらにせよ意味がなく、そんな押している腕を後ろから掴まれたと思えば錆兎は真剣な顔をしてこう言ったのだ。
「空いている部屋ならすぐ隣にあるが。」
『…馬鹿かお前は!?真剣な顔して言うことじゃないでしょうよ!!てか貴方もなにかする気満々なわけですか!?』
涙を瞳に溜めて『やめましょう?ね、やめようよ』と懇願するけれど、言うことを聞こうともしない彼ら二人はそのまま、あれよあれよという間に私を部屋に連れ込んだ。
そしてゆっくりとおろされた所は何故か敷き布団の上で、何か考える暇もなく錆兎に覆いかぶさられた。
『ねえなんで布団あるの、あんたたちなに仕込んでくれてるのよ!!』
「勝手に敷かれてあっただけだ。」
『そんな訳ある!?だって無人の部屋でしょ!?』
「…俺の部屋だ。」
『義勇の部屋か、そうかそうか、ってなる訳あるか!!』
人生最大の絶体絶命ピンチな状況だった。
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補足
・設定軸としては鬼殺隊本拠地に柱合会議をしに来た柱たちが、その本拠地で一休みしている設定です。
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かかす(プロフ) - 面白いです、作者様神.. (2020年3月2日 14時) (レス) id: cb1c312403 (このIDを非表示/違反報告)
メリ助(プロフ) - コメント失礼します!!この小説を読むのが楽しくて仕方ありません!!もっと更新頑張ってくださいっ!炭治郎が主人公のフェロモンにあてられる様を早く読みたくてそわそわしながら更新通知覗いてます…(〃ω〃) (2020年2月25日 4時) (レス) id: edf0a2913a (このIDを非表示/違反報告)
まりまる - かっ、神絵(白目) (2020年2月22日 3時) (レス) id: 47953253f0 (このIDを非表示/違反報告)
シュラス - え、あの絵のどこか汚いんですか?寧ろ神レベルじゃないですか。マジリスペクトしてますよ?もっと自信を持って下さい!( ´∀`) (2020年2月13日 1時) (レス) id: 7e1b00660a (このIDを非表示/違反報告)
Rinu - ○○しないと出れない部屋がいいです! (2020年2月10日 20時) (レス) id: 2e42f0c8e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水飴 | 作成日時:2020年1月24日 19時