溺愛注意報【ハイキュー】

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『まず、男嫌いなんてどこからでてきたの？
私そんなこと言った覚えないよ。』




ひと騒動終えてまたパンにかじり着けば彼らは顔を見合わせてどういうことだ？というような顔をしている。

こちらの方がどういうことだ？と叫びたいのだが…




「だって男に自分から話しかけないって話だし」

「連絡先聞いても頑として教えないって話だし」

「ボディタッチの隙も与えない鉄壁って話だし」

「告白しても酷い言い方でふるって話だし」




ああ、なんだかどれもこれも身に覚えがあるような。

他にもいっぱい口々に言い合う4人に、私ってそんな酷い女だったかななんて天を仰いでぼーっと考える。




『うーん。確かに、そうかもしれない。けど、嫌いって程じゃないし、さっきも言ったようにむしろ好き。』

「だからそういうこと言わないでください恥ずかしいので。」

『え？どうして？』

「男は単純なんですよ。加えて三神先輩だから…」


何がなにやらわからない。けれど謎に顔を覆って悶える影山くんはどこか面白いので身を乗り出し耳元で『好き』と呟いてみれば面白いほどにビクッと体が震えた。


わあ面白い。にやけてしまう顔を何とか抑えつつ『すき。影山くん好きだよ。大好き。』と囁き続ければ彼は机に突っ伏して耳を抑えてしまった。


ぷるぷるふるえながら耐えるその姿はとても面白くて満足である。



「王様で遊ぶのも程々にしてあげなよ。」

「あれ？影山どうした…っておい。なんでそんな気色の悪い顔してんだ。」

「み、みみ耳が、耳が、耳が…」

「影山壊れた。」

『話脱線してない？』

「「「だれのせいだよ。」」」








と、そんなわけで影山くんをおちょくったりだべっていた結果。教室に戻らなくてはならない時間になってしまい、結局何故私が男嫌いということになっているのかと言う話は放課後に話すことになったのだ。

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