溺愛注意報【ハイキュー】

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確か彼は以前こっちに来た時にちょこっと話したような…

とても記憶が曖昧な程にあまり関わることがなかったはずで、こんなにも懐かれるようなことをした覚えはないのだがとボトルの場所を親切に教えてくれた上にあれやこれやと手伝いますと近寄ってきては笑顔でお話してくる彼に冷や汗少々。



今も「Aさんって烏野だったんですね、今度遊びに行ってもいいですか」
なんて優しげに問いかけてきているものだから積極的な子なのかなとか思ったりするけれど、それにしては私の元へ来る回数が多い、いや、最早一緒に行動しているぐらいにはついてきている。

そして聞き流していたからか気にしていなかったけど、ふと思った。あれ、そういえば私、烏野に通ってるなんてこの子に話したっけと黙り込んでいれば彼は


「どうかしました？もしかして体調悪いですか？」


と顔を覗き込んできた。…とても顔の距離が近い。


「顔も少し赤いですよ、医務室いきましょ」

『大丈夫、なんでもないよ、本当に。』

「でも」

『ううん、心配しないで。何も無いから、ありがとう。』



なんだろう。すごくいい子、なのかな。異様に心配してくる彼に好感を持ちつつこれ以上心配かけまいと微笑んでいれば遠くから「国見ちゃーん、あんまりうちの子にちょっかい出さないでね〜、Aもお仕事できないでしょ。」という徹くんの声が遠くから聞こえた。


『ほら、主将もああいってるし、国見くんも練習頑張って。』

「っはい、でも何かあったらちゃんと言ってくださいね。」

『うん、わかってるよ。』



渋る国見くんをバイバイと手を振ってお見送り。
さて、仕事がとても早く終わってしまったけど、私はこれから何をすればいいんだろう。

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