溺愛注意報【ハイキュー】

プロローグ ページ1

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たまたま通りかかった体育館。



ボールの弾む音にバスケ部でも練習してるのかな。
なんてほんの少しの興味で覗き込んだその光景は、とても眩いものだった。





正確なセットアップに笑顔で飛びつく少年。
彼は文字通り、飛んだ。

鳥が羽ばたいたかのようなその光景に驚いて目を見開いていればその伸び上がる手がボールを叩きつける。その勢いにまた圧倒されて驚くの繰り返し。



なんてかっこいいんだろう。



バスケ部かな、なんて覗き込んだその先には輝かしきバレー部たち。私の心臓がとくんっと跳ね上がった気がした。
ううん、気がしたなんてものじゃない、ずっとドキドキしてる、さっきの光景が頭に焼き付いて離れない。これは、なんというか、とても恋に近くて………




抑えられぬ興奮に胸を抑えながら扉付近にいる名も知らぬ人に話しかけてみた。



『ねえ君、オレンジの彼。なんて名前、ですか。』


「…え、あ、日向翔陽ですけど」




『そっか………日向、翔陽…

日向くん。』





名前をつぶやくだけでも跳ねる鼓動にふふっと笑みがもれた。

1<出会い編>→

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