母性7% ページ8
目が覚めた。どうやらあの後気を失ってしまったみたい。
貴「ん、ここ、どこ？」
少し消毒液の匂いがする、病院？無縁だから全然分かんない←
ｻﾞﾝ「ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ)！かあさん!!」
貴「XANXUS！」
ｻﾞﾝ「かあ((貴「XANXUS怪我は!?酷いことされてない!?母さん気絶しちゃって、ごめんねｯ!!(ｷﾞｭｯ｣かぁ、さん、」
愛しい息子を精一杯抱きしめる。怪我もなさそう。良かった、本当にｯ!
貴「XANXUS、本当に大丈夫？」
ｻﾞﾝ「うん！かあさん、おれだいじょうぶだ！」
そしていつの間にか息子が、俺だの母さんだのと言うようになった。
まって、母さん急にそこまで成長されると思わなかった、心の準備etc←←
〜2年後〜
XANXUS:5歳
A:17歳
あれからXANXUSは成長していき、今や5歳。時が経つのは早いな。
はっきりと喋ることも出来るし、食欲は倍増、うん、いいことだ
だがな我が息子よ
ｻﾞﾝ「おいオフクロ、飯。」
貴「私はお前をそんな風に育てた覚えはねぇぞクソガキ!!」
どこでどう間違えた!?言葉遣いも態度も気を付けてたんだよ!?
どこでこんなに口が悪くて横暴になっちゃったの我が息子よ!!
ｻﾞﾝ「どうでもいいだろ。それより早く肉。」
貴「貧民街で肉は高級なの！だからそんなホイホイ出せないよ!!
全く、今日も母さん夜仕事だけど、夜更かししないで寝るんだよ？」
ｻﾞﾝ「うるせぇババア。」
貴「ｺﾞｯ)なんか言ったかコラ？」
ｻﾞﾝ「〜〜〜ッい!!」
最近じゃあまりにもぷちんと来るのでゲンコツをお見舞いしてやってる。
これでも力には自信がある、そんじょそこらの奴らには絶対負けない。
取り敢えずXANXUSと軽口叩き合いながら家を出て仕事に向かう。
バーの仕事だけじゃ、お金足りないかな、食べる量増えたしな。
日中にも仕事を入れようか迷いながら、今日も訳分からん紳士気取りのクソジジイどもに酒を笑顔で売付ける。
そんな中、みすぼらしい女、娼婦が店に入ってきた。
女性客は珍しい、と言うより、ここは女が来てもあまり歓迎されないバーだ。
店内をキョロキョロと見渡し、私と目が会った瞬間、ズカズカと近付いてきた
女「返して！返してよ!!」
貴「え？あ、へ？」
しきりに返せとカウンター越しに掴みかかってくる女、勿論店長や
他の男店員がすぐさまつまみ出そうと女を店前まで連れて行った瞬間
女「息子を返してよｫｫｵ!!!!」
一瞬、時が止まった
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