母性3% ページ4
見極めるようにじっと私を見るサラ。
言ってる事は最もだ。私も自分一人で手一杯。だけど、だけどｯ
貴「それでも、私はこの子を育てたい。たった少し一緒に居ただけ。
でも、私この子の母親になりたい。育てたい。1人にしてあげたくないの。」
ｻﾗ「……なら、まずは母親らしくなりなさい。」
それから何時間か後に出て行ったサラ。
母親らしく、か。サラの様な女性の方がいいのかな？
貴「言葉遣いも直さねぇと、……直さないとね。
家の事もしなきゃいけないし、働き口も見つけなきゃ。
ねー、赤ん坊。母さん、頑張るよ(ﾆｺｯ」
赤ん坊「へへっ、あー、あぅーぁ！」
飲み終わった哺乳瓶片手に頬を撫でると嬉しそうに笑う。
昼寝を始めた赤ん坊を私のベットの上に寝かせ
家の掃除を始める。元々ボロ屋の空き家で勝手に住み着いたこの家。
初めて綺麗にしようと思った。赤ん坊は清潔重視だってサラが言ってたしな。
その日は家をピカピカにし、赤ん坊にミルクを与えながら一日が過ぎていった。
それにしても、この赤ん坊はかなり寝る。でかくなりそうだ←
またまた翌日←←
今日またサラが昼間来た。
貴「サラ！昨日はありがとう!!」
ｻﾗ「ﾌﾌｯ､良いのよ。こんな街に住んでるんだもの、協力していかなきゃね。」
貴「おう！」
ｻﾗ「そう言えば、この子名前なんて言うの？」
貴「？名前？赤ん坊って私は呼んでる。」
ｻﾗ「はぁ!?有り得ない!!子供にはきちんとその子を表す名前を付けるものよ!?
赤ん坊だなんて、大人になってからもそんなふうに呼ぶなんて冗談じゃない!!
名前はきちんと真剣に考えて付けるべきよ!!」←
凄い熱弁をし、ハァハァと息を切らしながら私を睨むサラ。
貴「そ、そういうものなのか。でも、なんて付けたらいい？タマとか？」←
ｻﾗ「真面目に考えなさいって!!」
そんな事言われても、んー、今日の日付をヒントにつけてみっか。
貴「今日何月何日だ？」
ｻﾗ「今日は10月11日よ。それがどうしたの？」
貴「なら、誕生日は昨日だな、"XANXUS"」
ｻﾞﾝ「あい！、あぅ、あぁ!!(ﾆﾊﾟｯ」
嬉しそうに手足を笑顔で動かすXANXUS。
ｻﾗ「なるほど。10が2つ入ってるから、XANXUSね。いいじゃない、カッコイイわ!!」
ｻﾞﾝ「ふぇ、うぅ、あぁぁあん！ふぁぁあ!!」
貴「ﾋﾞｸｯ)ど、どうした？おしめ、じゃない、お腹空いたか。待っててね!!」
ｻﾗ「………ｸｽｯ､母親ねぇ、XANXUS。」
ｻﾞﾝ「ふふぅ、あぃぃ〜!!」
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