母性2% ページ3
翌日
さて、夜が明け次の日
赤ん坊「おぎゃぁ、おぎゃぁ！ふぎゃぁ！あぁ!!」
貴「おーおー；どうした!?」
朝から泣き喚く赤ん坊。もうどうしたらいい？
何が原因で泣いてるんだ？昨日の様に抱っこしてもまるで意味が無い。
貴「ｸｿｯ､どうしろってんだよｯ!?」
黙って抱き締めてやることしか出来なく、罪悪感と悔しさが拭えない中
？「ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ)ちょっと！うるさいわよ!!うちの子が寝れないじゃない!!」
貴「うちの子………！(ﾊﾞﾝｯ」
扉を思い切り開けると、中に居たのが私だった事に驚いたのか
逃げ出そうとする女性を無理やり家に連れ込み、赤ん坊の前につれてくる。
貴「コイツ、泣き止まない。どうすればいい？」
？「…………おしめ、とお腹すいてるみたい、です。」
貴「おしめ？って何だ？腹減ってるなら、何食わせればいい？」
？「………おしめの換えもご飯も持ってきてあげる。貴女はこのままこの子の側にいて。」
女性の言った事に素直に頷き、泣き止まない赤ん坊を抱っこしてウロウロと歩き回る。
数分後、戻ってきた女性は大袋を沢山持ってきていた。
貴「!?そ、そんなに食べるのか!?」←
？「え!?違うわよ、これは紙オムツ。あとミルクの粉と新しい哺乳瓶よ。」
貴「？よく分からん。」
？「今から教えるわ。まずはおしめ替えるのをちゃんと覚えて。」
そう言っておしめ？を手際良く替えていく女性。
説明だけだと分かんないが、見てる分とても分かりやすい。
取り替え終わると、少し泣き止んだ赤ん坊。
赤ん坊「ふぇ、ふぁあん！」
貴「えと、ご、ご飯は!?」
？「このミルクよ。いい？消化が遅い上に吸い付くのも弱いの。
だから時間は3時間置きにこの子が飲める分だけよ。
取り敢えず１回1瓶分作るからちゃんと見ててね。」
そう言ってミルクも手際良く作っていく。
出来上がったそれを赤ん坊の口元に持って行くと勢い良く飲み干していく。
貴「!!す、ごいな。」
？「………ﾌｯ､ﾌﾌﾌｯww」
貴「何で笑ってんだ？」
？「いえ、噂に聞いていた程、人間離れした子じゃないなぁってww」
貴「………アンタ、名前は？」
ｻﾗ「フュール・サラ。それにしても、まさかこの子、貴女が産んだわけじゃないわよね？」
貴「昨日、拾った。んで、息子として育てる。」
ｻﾗ「…………この貧民街で、赤ん坊一人育てることがどれ程の苦労か分かってる？
甘い考えなら直ぐにこの子を他の人に預けるのが賢明だわ。」
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