母性18% ページ19
病室のエントランスでボーッと外を眺める。
暇でやることも無いしな、幹部さん方にも挨拶したいけどまずは治療して欲しいし
そう言えば沢田綱吉っていう子供が居たよね、XANXUSと戦った。
挨拶、してこようかな。
何となくふらりと立ち寄り、ノックをする。
幼い少年の返事が聞こえて中に入ると
どうやら守護者さんも何人かいた様で驚いた顔をして、何なら沢田綱吉は叫んでいた。
貴「あぁ、すまないね驚かせて。沢田綱吉くん、だよね？」
綱吉「は、はい！俺が綱吉です！えっと、XANXUSの、お母さん、ですよね？」
ビクビクと怯えるが、私はあのバカ息子と同じにしないでくれ少年。
貴「取って食ったりしないから怯えないでくれ、いじめてるみたいじゃないか。」
綱吉「す、すみません！」
？「テメェ！10代目に何謝らせてんだ!!」
食ってかかってくる銀髪くん。誰やお前は。
綱吉「ま、まぁまぁ獄寺くん！俺は大丈夫だから！ね！」
獄寺「まぁ、10代目がそう仰るなら。」
？「ﾊﾊｯ!XANXUSのかーちゃんって若いのな！」
綱吉「山本！女性に年齢とか失礼だって!!」
渋々と言った感じで引き下がる獄寺くん。何か爽やかな山本くん。
貴「取り敢えず自己紹介だ。私はA。知ってのとおり、あのバカ息子の育ての親だ。」
山本「俺は山本武！こっちが獄寺隼人だ！よろしくなAさん！」
獄寺「何でテメェが俺の自己紹介してんだよ！」
貴「山本くんに獄寺くんね、よろしく。沢田くん、私は君に話があってきたんだ。」
綱吉「話、ですか？」
貴「あぁ、この度はうちのバカ息子がすまなかった。
まだ年若い君に怖い思い、酷い怪我を負わせたこと、療養中の息子に代わって謝らせてくれ。」
そう言って頭を下げると両手をブンブン振って慌ててるのが聞こえてきた。腕振りすぎ。
綱吉「か、顔をあげてください！俺だってXANXUSに怪我を負わせたし、
確かに怖かったけど、でも、俺の仲間も無事だったから、大丈夫ですよ！」
そう言ってへにゃりと優しい顔で笑う沢田くん、とても優しい子だな。
XANXUSも、これぐらい素直で優しい時があったなぁ、澤田くんと同じ年頃の時はどんなだったんだろう。
そう思うと思わずツンツンだけど柔らかい髪を撫でくりまわしてしまった
獄寺「んな!?10代目に無礼だぞ!!」
貴「ﾜｼｬﾜｼｬ)君は本当に優しい子だな、だからきっと、獄寺くんみたいな気難しい子も
山本くんみたいにアッパラパーな子も、着いてくんだろうね。」
続く (更新停止中)
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