酔い【os】 ページ13
「め、めう〜。」
そんな情けない声を漏らすのは、目の前の恋人に対してだ。
彼女の顔は真っ赤、足元はふらついていて、危なっかしいという段階の話ではない。
「何杯飲んだん。」
「ん〜？３くらいかなぁ。」
…大方、彼女の好きな生ビールを３缶飲んだんだろう。
つまり、この彼女の異常は『酔い』というわけだ。
面倒くさい、とは思いながらも、いつもは見られないこの姿に魅力を感じる。
「ほら、肩に手まわして。タクシーで帰ろうや。」
『んー』と力無い答えを返し、体重をこっちにかけるA。
タクシーがあっさりつかまったのは幸いだった。
車内でも眠たそうにしているAに、目的地をどうしようか迷う。
…俺の家でええか。
運転手に頼み、家まで送ってもらう。
Aのためならこんな偉人の絵が書いてある紙切れ、いくらでも運転手に渡せる。
「ほら、A。家ついたで。」
「んぁ…ありがと…。」
溢れ出る色気に、自らがドキッとしてしまう。
…我慢、我慢や。
素早く家のベッドにAを寝かせ、布団をかけると背中を撫でてやる。
すると、くすぐったそうに身をよじらせてから、いつもはあまり聞かせないような猫なで声で囁いた。
「マン…ちゃ…すき…。」
「は。」
思わず間の抜けた声を１つ。
深呼吸をして、額を撫でてそこにキスをする。
「今日はこれで許したるけど…。次煽ったらゆるさんからな。」
ふっと眠くなり、ベッドに寄りかかったまま眠りに落ちた。
こっちが酔ったような気分やった、まったく。
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この作品は、きままに投稿していきたいと思います。
リクエストに頼って生きていく人間なもので、すみません。
(更新停止になるわけではないです！)
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夜飴月／黄泉月(プロフ) - 悠哉さん» リクエストありがとうございます。了解です！ (2019年1月4日 23時) (
レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
悠哉 - はじめまして！リクです！ツーマンセル組(zm syp)で軍パロが見たいです！落ちはなんでもおっけーです (2019年1月4日 23時) (レス) id: 23affa0a0e (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - 甘党吸血鬼なづさん» リクエストありがとうございます。承ります！ (2019年1月3日 22時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
甘党吸血鬼なづ(プロフ) - リクエストなんですけど、エミさんで学パロみたいなのって出来ますか？ (2019年1月3日 22時) (レス) id: 544e4af6c9 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - 白華時雨さん» 同い年で自らは堕ちていき、それでも彼女のことは心配するという、クズさの中に塗れた優しさを書いてみました。そこまで考えていただけるとは思っていませんでした、ありがとうございます！ (2019年1月2日 14時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜飴月／黄泉月 | 作成日時：2018年12月31日 22時
