とある鬱な日 ページ29
なんだか今日は鬱気味だ。
朝はコケたし、大学でも上手くいかなかったし…。
しかも…。
『なんでいんの、大先生？』
「んなもんええやろ、別に。」
大学の帰り道に大先生と会う。
なんだか嫌な予感がする。
『それで、何の用でしょう…。』
「ああ、今からホテル行かん？」
『行かないよ！？滅んで、マジ滅んで！！』
いきなり何を言いだすかと思えば！
たしか、大先生って高校のときから周りの女子で遊んでたっけ…。
所謂女遊びってやつ。
「…俺は本気やからな。無理ならカラオケ行こ！」
えぇ…。
『駄々こねないでよ〜！』
丁寧に断ったつもり。
しかし、次の瞬間側のコンクリート壁に手をつかれる。
壁ドン…諦めの悪さが異常だよこの人！！
とんでもない友達を持ってしまった…。
「駄々こねとーのはどっちや？」
いや、明らかにお前だよ、大先生だよ！！
まさか友達にまでナンパを…。
すると、耳元で、あの作った声で、囁いてくる。
「俺は行くか行かないか聞いとーちゃうねん。…なあ、《行こう》？」
『…っ、怒られるから嫌だ。』
不覚にも耳元で聞こえたあの声にビクッとはねる。
親に、と思ったのか大先生は言及しない。
もう海外から帰国した、と勘違いしているのか。
「何ビクビクしとるん…かわええなぁ。」
『へ、へえ。そういう言葉で今までいろんな女の人とお楽しみしてきたんだ。でも勘違いしないで、ビクビクしてないから！！』
いや、顔近いって、近いって！！
仄かに香る煙草の匂い。
それが大人な感じがして、とてつもなく悔しい。
「っはは、強がるなって。」
たしかに、強がってるのかもしれないし、カラオケで歌うくらいなら全然構わない。
いやでもさ…彼らが許すはずが…。
そのとき、黒い気配を感じとる。
大先生も、何か嫌な予感を察知したらしく、目が泳ぐ。
「…大先生、なにやっとん。」
こ、この声といい身長といい眼鏡といい…！！
『トントン…！！そっか、こんなに早い時間にここにいるってことは、実は働いてなかったんだね！！』
「A、助けに来てやったのにそれはないやろしばき倒したるぞ。」
やめて、本当に勘弁。
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夜飴月／黄泉月(プロフ) - 有さん» 了解です。私も最近この小説が恋しくなってきた頃なので、今書いているtn小説が終わったら続きだします！！ (2019年3月16日 12時) (
レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
有 - よし。続編出しましょうそうしましょう。てか出してくれるのを期待します最高です。ら (2019年3月14日 20時) (レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - 夜櫻さん» コメントありがとうございます。こちらこそ、リクエストいただいて本当に嬉しかったです！楽しみにしていただいていることを糧に次作も頑張ります！ (2018年11月24日 0時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
夜櫻 - 夜飴月／黄泉月さん» お疲れさまでした！最後にツンデレ書いて頂きすごく嬉しかったです♪『何を書くか』それは私がつっこめることではないのですが次作も楽しみにしてます！ ありがとうございました！ (2018年11月24日 0時) (レス) id: c67cff5c66 (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - シロ(shiro)さん» コメントありがとうございます。残念な思いをさせてしまい、すみません…別作品も読んでくださっていて、本当に嬉しいです。応援ありがとうございます！ (2018年11月22日 23時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜飴月／黄泉月 | 作成日時：2018年10月23日 20時
