留守 ページ14
sn「じゃあちょっと職員室に行ってくるから。留守お願いしまーす。」
ヒラヒラと手を振って保健室から出て行くぺ神先生。
取り残された私たちの間には一瞬気まずい空気が流れた。
しかし、コネシマがなあ、と声をかけてくる。
kn「俺ベット行きたいんやけど。足怪我しとるから肩かしてくれへん？」
…危険だ。
すぐにその判断が脳内でくだる。
こいつのことだ、何をしてくるかわからない。
すると、ニタリと笑うコネシマ。
kn「なんや、変な妄想でもしとるん？」
『ち、違っ…！！…わかった。ほら、手まわして。』
もういいよ、運べばいいんでしょ、運べば。
kn「っへへ。悪いなぁ。」
少年のように笑い、右肩に手を回してくる。
…まあ、実際少年には違いないのだが。
とても顔が近くて、恥ずかしい。
ベットまで…ベットまで。
コネシマとは眼を合わさずにベットの前まで来た。
すると、コネシマはわざとだろうか、耳元で囁く。
kn「ありがとな、ほんま。…でも、どうせならベットまで一緒せえへん？」
はっ、こいつ何言って…。
と、言葉にする前にベットに押し倒される。
…ああ、最悪だ。
これが怖くて最初拒んでいたのに。
可能性までは見いだせたのに、巧妙な罠にはまってしまった。
kn「騙された方が悪いよね、うん。」
そんな自己解決を図ると、おもちゃを見つけた子供のような笑顔を浮かべたコネシマ。
手足を動かして抵抗するが、それも虚しく終わる。
いつか、壁ドンされた時もそうだった。
身長の高さはもちろん、現サッカー部のエースに勝てるわけがないと、そう思っていた。
『…は、離して。』
kn「やだ。」
簡単に断られると、耳の外周をなぞられる。
首を撫でられたり、太ももを触られたり。
１つ１つのくすぐったさから身を攀じる。
kn「女ってみんなこんな風にここらへん弱いんか？」
悪戯に笑いながら弄ぶ。
…セクハラじゃないか、こんなの。
…誰か…誰か…っ！
と、そのとき扉がガラッと開く。
sn「ただいま…ってあれ？２人は？」
コツコツと歩いてくる音がし、コネシマはやべっ、と声を漏らすと隣のベットにダイブした。
しかし、それを見つけたぺ神先生は、私の状態とコネシマの挙動不審から一連の流れを悟ったらしい。
sn「シッマ…なに、そういうことがしたいなら、言ってくれれば俺がしてあげたのに。今からでもしてあげるねぇ。」
kn「えっちょっ…ちゃうんすよ！！ちゃうんすよ！！！」
あっ…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 206人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - れなさんさん» コメントありがとうございます、頑張ります！ (2019年2月17日 17時) (
レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
れなさん - ありがとうございます！更新頑張ってください！応援してます！！ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 333c350adf (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - れなさんさん» コメントありがとうございます。全然大丈夫ですよ！それくらいならパクリの域には入りません。気軽にどうぞ！ (2019年2月16日 21時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
れなさん - いつも閲覧させてもらっている者です！この作品すっごく面白くて大好きです！！お聞きしたいのですが、私、新作を書こうと思っていまして、強気だけど耳とかが弱いって夢主ちゃんにしたいのですがお借りして宜しいですか？ (2019年2月16日 20時) (レス) id: 333c350adf (このIDを非表示/違反報告)
夜飴月／黄泉月(プロフ) - イムさんさん» コメントありがとうございます。応援ありがとうございます、頑張ります！ (2019年1月21日 21時) (レス) id: 89c3a7601e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜飴月／黄泉月 | 作成日時：2018年10月22日 19時
