7秒前 ページ43
.
「ちょ…まっ、て…!」
「…覚悟、出来たんだろう?」
「そ、だけど…まさか今日とか思わないじゃん…!」
傑の部屋に連れ込まれ、流れるようにベッドへ押し倒される。私に影を落とす傑は完全にやる気だ。
「煽ったのは誰だったかな」
「っ、それは…」
「つべこべ言わずにしゅうちゅ、…なに?この手」
集中して、と言いかけた傑の顔を手で隠すように押し返す。…まあ、当然私の手の平では傑の顔を隠し切ることは出来ず。
少し不機嫌そうな傑と目が合ってしまう。
「…お、女には色々と準備が、あってですね…」
そう、女には…
と言うより
まず第一に勝負下着。
あれを着なければスタートラインにも立てない。
そして第二に潤滑ゼリー。
これがなければ挿入は不可能だ。
「もう充分待ったけど?」
「そうなんだけどね!?そうなんだけど、!!」
「…じゃあ聞くけど、何を準備するんだい」
「や、…それは…その、」
勝負下着を付けていなくて、潤滑ゼリーを部屋に置いてきました!なんて言えるわけがない。
「ん?」
ん?と言われましても…
「っ、て…ちょっと…傑」
服の裾から大きな手が侵入してきた。
その手の動きはもちろん怪しい。
「言えないのであれば準備はないのと同じだろう?」
「暴論…!」
「ほら、もう諦めな。君はもう包囲されている」
「包囲って、っ…ほ、ほんっ、とに…まっ、ぁ…!」
「往生際が悪い子には…ねぇ?」
「ちょっ、と…!」
つぅ、とお腹をなぞる指が擽ったくて。
まともに言葉を紡ぐことすら儘ならない。
…まずい、このままじゃ本当に勝負下着も潤滑ゼリーも出番を失ってしまう。
どうやってこの男を止めよう。
欲に塗れた目からは「今日抱く、絶対に」という強い意志を感じる。
…こんな時、
いつも助けてくれるのは……
…
…
「おーい、夏油」
.
2129人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カケオレ(プロフ) - おめでとう夢主ちゃん。夏油と幸せになってくれ (7月22日 10時) (レス) @page50 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
加穂(プロフ) - 始めまして。こちらの作品読ませていただき夏油傑がもっと好きになりました!続きを読ませて頂きたいのですがパスワードを教えて頂いてもよろしいでしょうか? (7月15日 22時) (レス) @page50 id: 45a8770aec (このIDを非表示/違反報告)
モモ - こちらの作品読ませていただきました!すっごく面白かったです!パスワード作品も読んでみたいのですが、教えていただきたいです! (2023年4月30日 23時) (レス) id: fdeb613541 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - こちらの作品を読んで傑が更に好きになりました!ありがとうございます😭好きすぎて何度も読み返してしまいました😭過去の作品も読んでみたいのですが、パス教えていただけないでしょうか?🙇♀️💦 (2023年2月26日 17時) (レス) id: df988bb267 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 天才…ありがとうございました…!! (2022年11月12日 23時) (レス) @page50 id: 6ec9f3ee23 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:七 | 作成日時:2021年5月3日 20時