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48秒前 ページ2

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「硝子、今日は本当にありがとう…!!」

「うるせー」





本日最後であろう煙草を窓際で吸いながらそんなことを言う硝子は、なんだかんだでいつも私を助けてくれる救世主だ。





「てかまだ逃げてんの?もう半年でしょ、」

「…だってさぁ」

「いい加減夏油が可哀想」





呆れた表情の硝子に返す言葉もない。

私が今日みたいな傑の誘い(・・)を断るのは何度目だろう。きっともう、両手じゃ数え切れない。





「怖いもんはしょうがないじゃん…」

「何が怖いの」

「…ぜんぶ」

「はぁ?」

「だ、だって!だってさ!?その、っ…あの、そういう行為ってさ、!?お、男のアレ(・・)ココ(・・)に挿れるんでしょ、っ!?絶対痛いじゃん!」





私がソコ(・・)を指差すと、思いっ切り吹き出した硝子。煙草の灰が床に落ちた。






「硝子、?」






床に落ちた灰を手で払いながら私を見た硝子は笑いを堪えきれないといった表情を見せた。






「好きな男とだったら気持ちいいから大丈夫だって」

「痛いに決まってる…私にはわかる…」

「ヤったこともねーお子様が何言ってんだか」






濡れた髪が色っぽい硝子は私の知らないところで色々経験しているんだろう。

なんだか少し、置いていかれたようなそんな気分。


…けど、そんなのどうでもいい。
どうでもいいんだ。






「…この前、傑と悟が話してたの聞いちゃったんだ」

「なに?」




そう、この話を聞かなければもう既に私は体を許していたかもしれない。




「…傑ね、」

「…」

「あの…」

「早く言えよ」

「…」

「言わないなら帰「い、言うから!」…どーぞ、」









煙草を灰皿に押し付けた硝子。
火が消え、煙草の匂いだけが残る部屋で私は恐る恐る口を開いた。









「…傑のアレ(・・)、大きいらしい」





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カケオレ(プロフ) - おめでとう夢主ちゃん。夏油と幸せになってくれ (7月22日 10時) (レス) @page50 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
加穂(プロフ) - 始めまして。こちらの作品読ませていただき夏油傑がもっと好きになりました!続きを読ませて頂きたいのですがパスワードを教えて頂いてもよろしいでしょうか? (7月15日 22時) (レス) @page50 id: 45a8770aec (このIDを非表示/違反報告)
モモ - こちらの作品読ませていただきました!すっごく面白かったです!パスワード作品も読んでみたいのですが、教えていただきたいです! (2023年4月30日 23時) (レス) id: fdeb613541 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - こちらの作品を読んで傑が更に好きになりました!ありがとうございます😭好きすぎて何度も読み返してしまいました😭過去の作品も読んでみたいのですが、パス教えていただけないでしょうか?🙇‍♀️💦 (2023年2月26日 17時) (レス) id: df988bb267 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 天才…ありがとうございました…!! (2022年11月12日 23時) (レス) @page50 id: 6ec9f3ee23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年5月3日 20時

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