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キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
「授業が始まる。」
静かな屋上で私は呟く。
「暇すぎて…逆に疲れる。」
仕事も無ければ、琴と話す機会も家以外では無いし…。
すると、ある声が私の耳に入った。
__黒神様、黒神様。私を悩みから救ってください。白い悩みから…
「あっ…」
すると私は黒い光に包まれる。そして、暗闇に…?
「うわっ!」
私は、1階の誰も使っていない教室に飛ばされた。
「あ…え?」
「ココ、どこ?」
「黒神様…ですか?」
「うん。で、ココどこ?」
「あっ、あぁ…。高校です。」
「何県?」
「東京…です。」
「東京の、ドコ?」
「みっ、港区です。」
「あー、結構飛ばされたなぁ…」
「ホントに黒神様ですか?」
「だからそうだって言ってんじゃん」
「あの…私を助けてくれますか?」
「んー、内容によるわね」
私の目の前にいる少女は、背が小さく栗色の髪を1つに束ね、制服を着ている。
そして、何より美人!
「貴女…綺麗ね」
「そう…ですか?」
「え?よく言われるでしょう?」
「言われませんし…黒神様の方がよっぽど美しいです。」
そう言われて私は照れてしまった。でも、今の私は前の私と全て違うから…琴に教えてあげたほうが良さそうね…なんて考えてしまって、
「で?要件は?」
「実は…私、いじめられてるんですっ!」
「…イジメられてるって事?」
「はい…。」
「証拠とか…ある?」
「あります…。付いて来てください」
「はーい」
長い廊下を歩いている。
「黒神様って…他の人には見えていないんですか?」
「えぇ。基本はね」
まだまだ続く廊下を歩いていると…
「あれー?これは、イジメられてるの中野さんじゃないですかぁー?」
「あっ…」
「コレ、渡しておいてって言われてたんだよね〜。あげるよ!」
「い、要らない。」
「チッ…生意気言うなよ、ブスが」
「ご、ごめんなさい…」
「じゃあね〜」
あまりにも酷すぎて私は目を丸くした。
「これ、毎日?」
「はい…」
__「…もしも、私が君ならば。」
「え?」
「助けてあげるわ!貴女のこと!」
「あっ、ありがとうございます!」
「まずは…」
「よろしくお願いしますっ」
「£¢$£¢π¶∆@」
「黒神様…?何をしているのですか?」
「何って…
イジメてる奴らを絵空事の世界に迷わせたのよ」
「は、はぁ…」
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作者名:あずま | 作成日時:2018年11月7日 21時