100万粒の涙を私に。【進撃の巨人】 (ページ3)

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人魚の涙は、永遠の若さを。

人魚の肉は、永遠の命を。

人魚の歌声は、永遠の安らぎを。

この言葉は、代々先祖から受け継がれてきた。

私達、人魚族はそれを誇りとし生きている。

なんか知らないけど、昔は人魚狩りっていうのがあってほとんどの人魚を失ったらしい。

｢人間は、下品で非道で最低なのよ｣

これは、私のおばあ様の口癖

人魚狩りにあうまでは、人間と共に生きており

結婚も普通だったという。

人魚の歌声を聞いて、人間たちは喜び盛大に祭りをやって、それはそれは友好関係を築き上げていた。

『はぁ……人間界は、絶対楽しいと思うのに』

｢A、今日という今日は、怒りますからね｣

これは、私のお母様

昔、人間の男と恋に落ちて私が生まれたらしいけど

その男は、お母様を捨てて逃げたんですって。

『まだ、外に行くって言ってないじゃん！』

｢いーえ、その顔が何よりの証拠です。｣

私は、そんなお母様に憧れていつか人間と恋に落ちたいとも思っていた。

きっと、キラキラしてて素敵な世界なのよ。

『いいもん、お母様のけち』

100年も生きて、まだ外の世界に行ったことがないのよ？

だから、決めた。

絶対に、人間界で暮らすって。

［ねぇ、また上に行くの？］

タツノオトシゴのラック

私の古き友達。

『なに、ラック？いつもの事じゃない』

困った顔で私の鰭を引っ張る

［だめだよ！また、おこられちゃうよ！］

『だってだって！お母様ってば酷いのよ？！
人間は有害だとか、おばあ様だって人間は非道だって！』

［でもでも、Aが危ない目にあうのはやだよ！それに、今週は誕生日じゃないか！］

ラックは、不安そうにキョロキョロ泳ぐ

『人間って種族を見たいの！』

うえに泳いで、最高速で泳ぐ。

いつもの岩の上に乗って、今日も人間の様子を見に来る。

［ねぇ、やっぱりかえろうよ……人間は100年も前に姿を消したんだよ？］

『……人間は、どこに行ったのかしら』

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