コナンside ページ8
｢……なるほど、そんな事があったんですか。｣
｢はい。あ、でも大丈夫ですよ。終わりましたから。｣
｢そうですか。それでヴィオラはどこに？｣
翔也さんがキョロキョロと探していると近寄って行ったヴィオラさん
｢おい、遅かったじゃねぇか。｣
と、話しかけるが翔也さんはキョトンとしている
｢あ？なんだその顔。｣
｢すいません、どなたですか？ヴィオラのファンですか？｣
その瞬間辺りがシンッ……とした
｢ね、ねぇ。お兄さん。｣
持ち前の演技で翔也に話しかけた
｢ん？どうしたの？｣
｢この人ヴィオラさんだよ？ほら。｣
ケータイで翔也さん自ら載せた写真を見せた
｢この写真お兄さんが載っけたんだよね？｣
｢うん。そうだよ。｣
｢だったら…｣
｢おい、テメェ巫山戯んじゃねぇよ！どう見たって俺だろうが！｣
ヴィオラさんが、剣幕をたてて怒鳴り散らす
｢そうよ！あなたが載せた写真とそこにいるヴィオラ様はそっくりじゃない！！｣
園子がそう言うと翔也さんはケロッとして
｢だってこれはヴィオラが変装した時の写真ですから。｣
｢｢なっ！！／えっ！？｣｣
現場がザワつく
｢は、はっ！？な、何言ってんだよ。俺は正真正銘のヴィオラだ！！！｣
翔也さんの襟首を掴む
｢おい、クソマネージャー。テメェ巫山戯たこと言ってんじゃねぇよ！！｣
｢ふざけてませんよ。大体ヴィオラは外に出かける時は仕事以外変装してるかフードをかぶって二重構造で出かけます。｣
｢どういう事？お兄さん。｣
｢傾城と言う言葉を知ってますか？｣
｢一国の王を惑わして国を傾けてしまう程の美人で楊貴妃とか有名だよね？｣
｢うんそうだよ。凄いねボク、物知り博士だね。｣
襟首を掴まれてるのに飄々としてる翔也さんの方が凄い気が……。
｢傾城とヴィオラ様は何の関係があるのよ？｣
｢日本では知られてないと思いますけど、
外国では傾城のモデルとして有名で、外に出れば異性や同性にナンパされたり、セクハラされたり……最悪ホテルに連れてかれたり……というかその手さっさと離してください。｣
無理やりその手を振り下ろす
｢とういう訳で目の前にいるこの男性はヴィオラじゃありません。偽物です。｣
｢なら証拠だ！！俺が偽物っていう証拠があるんだろうな！！｣
｢えぇー……証拠？証拠かぁ……。｣
困ったように腕を組む翔也さん
すると、
｢……しょう兄？｣
扉から鈴の音のような声が聞こえた
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