男主side ページ32
外に出て翔也が車を持ってくるまで待機する
｢有意義な時間になったか？坊やたち。｣
｢うん！ヴァイオレットさんありがとう！｣
｢礼を言うのはこっちの方だ。ユリを見てくれたからな。｣
2人の頭を撫でて礼を言った
｢……ユリは容姿の事や人見知りもあって中々友達が出来ない環境で育ち友達がなんなのかよく知らない………。こっち(日本)に来て色々とあったみたいだが初めて友達が出来たと翔也から言われて正直疑ったが、さっき楽しそうなユリを見て本当に友達が出来たんだなって。｣
優しげな目でユリを見守るヴィオラ
｢二人共、またユリと遊んでくれないか。｣
｢勿論！｣
｢えぇ、この子といるととても楽しいわ。｣
灰原はユリを抱きしめた
｢私も哀ちゃんといると楽しい！！面白い！！
ねっまたお家に遊びに行ってもいい？｣
｢勿論よ。博士も喜ぶわ。｣
｢ヤッター！！｣
｢よかったなユリ。｣
エヘヘと満面の笑みで笑うユリ
｢ヴァイオレットさんちょっといい？｣
コナンにポアロから少し離れた路地裏に案内され
そこには沖矢昴
｢すいません。ヴァイオレットさんとお話したくてコナンくんに呼んできて貰いました。｣
ちらっと坊やを見ると両手を合わせ片目をつぶりごめんなさいと口パクをした
｢まぁいい。で、話とは？｣
｢あなた、何者ですか？｣
｢何者……とは？｣
｢あなたから微かに血の匂いがしました。そして内側のポケットに膨らみがありおそらく拳銃が仕込んでいる筈です……。気配を消すのも長けてる……。｣
｢成程……。逆に聞くがお前は？昴は本当のお前じゃないな。｣
｢……どういう事ですか？｣
｢お前は大学院生って言ったな。大学院生から普通硝煙の匂いがすると思うか？此処は日本で銃刀法という規律がある筈だが？｣
カツカツと徐々に昴に近づく
｢それに煙草の匂い……おそらく銘柄はショートホープ。今時の大学院生はこの銘柄は吸わないし煙草すら吸わない大学院生が多い。｣
立ち止まり目の前の昴は殺気を飛ばし目が僅か開いている
｢図星か。いいね、正直者は嫌いじゃない。でも演技中の時は直ぐ怒るのは良くない。｣
口元に手を置きクスクスと笑う
今更ながら服装説明
裾に1本のZIPがある黒のスキニーパンツ
赤と黒のチェック柄の巻きスカート
トライバル柄入りの白タンクトップ
紫の肩出しパーカー※前全開け
青いショートブーツ
黒のチョーカー
黒のハーフ手袋
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