【ハイキュー】クールなメガネ男子は実は明るい音楽家!?６【男主】

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side.赤葦




もうすぐ学園祭3日目も終わろうとしている。



Aと二人で色々と学校内を回った2日間。


今までで一番楽しい学園祭になっていることには違いない。


Aと全クラスに回った。

行く先々で俺たちは一緒に写真撮ってくださいと言われていた。
Aはそれに嫌な顔せず慣れたように対応して、ピアノの話しをされたら上手く避け続けていた。


それだけピアノのことは触れて欲しくないと言うのは十二分に分かった。



「どうだった？昨日と今日の2日間。」
んー。と声を出しながらAは少し考えていた。

『まだ明日もあるからそれが終わってからかな。明日が終わらなきゃ学園祭の総括なんてできないし。』
「いや、俺は昨日と今日のことを聞きたかっただけなんだけどな…」
『俺は誤魔化そうとしているのに…』
「やっぱりね。なんで？」

『皆して、ピアノピアノって五月蝿いくらいだよ。弾けても弾けなくても良いじゃないか！俺が頑張って4月から練習してたってことで。』


"してたってこと。"
それは俺だけが知る真実である。



「皆、Aの新たな一面が観れて嬉しいんじゃない？俺もその一人だけどさ。」
『別に特別なことじゃないと思うんだ。ピアノを弾ける男子生徒なんて他にもいると思うよ。』
「そうだけど、Aは特別なんだよ。ミスター梟谷だし、それに加えて、モテるし。」
『そしたら、京治もでしょ。去年のミスター梟谷で、モテる。そして、マジックができる器用さ。俺には無いものを持ってる。』


「練習すればできるよ。」
『そしたら、ピアノも練習すればできる。』



この些細な言い争いで何もかも努力あるのみだ。と結論が出た。




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