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side.赤葦
さて、競技が始まろうとして出場する部活が紹介されていく。
俺たちバレー部は去年の優勝チームとして最初に紹介された。
最後は先生たちよチームを紹介すると言うお決まりだ。
ここで、先生たちは誰がどのタイミングで出場させられるのか分かる。
放送部の女子生徒の声で若手の先生たちが紹介されていく。
「以上で部活対こ…え？」
紹介を締めてレース開始と言うところでアウンスは途切れた。
なんだ？
俺と同じ様に周りも不審がる。
何かあったのか？
「あー。あー、これ入ってる？入ってるね。」
この声は全学年、誰もが知る体育教師の声であった。
「今年なんだけどよ。帰宅部で良い素材が沢山いるから俺が選抜した帰宅部のチーム作った。ほれ、アンカーさん一言よろしく。」
『帰宅部チーム代表の赤池です。』
「え？A？」
俺と同じ様に3年を中心に戸惑いの声が聞こえる。
『えーと、今日、急遽編成された帰宅部チームとして頑張ります。』
「そう言うことだ。頼むな。」
Aは体育教師から解放され、俺の元へやってきた。
その間に観客に回っていいる女子生徒がAを応援している姿があった。
Aはありがとうと口パクしながら手を振っていた。
『黙っててごめん。口止めされてた。』
「まさか、Aと体育祭でも勝負するとはね。」
『そうだよね。頑張らないとだよ。先生たちに勝てって言われてるからさ。』
「何かあったの？」
『まあ、色々とね。』
Aは苦笑いをしていた。
その理由は直ぐに分かった。
「悪い、悪い。言い忘れてた。帰宅部チームに負けたチームは全員教師チームとは別に罰ゲームあるからな。帰宅部チームが最下位だったらそれをやってもらうからな。まあ、そんなことはないと思うけどな。ハハハッ！」
スピーカーから響く体育教師の声は校庭中に響き渡りそれが消えると俺を含めランナーたちは騒然とした。
「何？罰ゲームって何？A！」
『俺も知らない。だから、最下位になる訳には行かないんだよね。しかも帰宅部全員に科せられるって考えるとプレッシャーだよね。』
Aは笑いながら言うが、笑い事ではない。
罰ゲームだけは絶対に避けたい。
だが、途端に笑うのを辞めたAはニヤッと笑っていた。
『まあ、負けないけど。どこのチームにも。勿論、バレー部にも。』
「その勝負、受けて立つ。」
宣戦布告を受けた俺は容易くその勝負に乗っかった。
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Wing(プロフ) - とても好きなシリーズで何回も読んでいます!更新再開楽しみにしてます。 (2022年8月30日 21時) (
レス) @page32 id: 8c6a1b2baa (このIDを非表示/違反報告)
maaya(プロフ) - 更新再開嬉しいです！これからも楽しみにしています！頑張って下さい！応援しています！！ (2020年12月27日 21時) (レス) id: aeedefecf1 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - ご帰還お待ちしておりました!!!これからも応援しております！ (2020年12月27日 20時) (レス) id: 6a37ab7dc4 (このIDを非表示/違反報告)
Wing(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました。続き楽しみにしています。 (2020年8月11日 20時) (レス) id: 8c6a1b2baa (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - とても私好みなお話でした。赤葦君との友情の描写が大好きです。更新停止してしまっていて寂しいです。更新めっちゃ待ってます (2019年8月25日 18時) (レス) id: e337ee27f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アッカ | 作成日時：2017年10月7日 0時
