【ハイキュー】クールなメガネ男子は実は明るい音楽家!?【男主】

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side.赤池



アルバム曲を作らなくてはいけない。



だが…



『あー。どうしよう。ナオさん！全然思いつかない。』



夕飯を食べてからずっとナオさんとSkypeを使って電話をしている。



「落ち着け、A。食べたいものあるか？」

『蕎麦。てか、なんでフリーライブツアーで長野入れなかったんだろう。信州蕎麦食べたかった。』

「夏休み連れて行ってやるから、それより！書いてくれよ！」

大声で叫んでいるように聞こえるナオさんの声。近所の人からクレーム来そうだな…。



『ナオさん。』

「どうした？」

静かにましょうね。と言おうとしたが、どうした。と言う返事がいつになく真剣に聞こえた。



そして、俺はあることをポロっと言ってしまった。







俺…





スランプかもしれません。






と。





間が続く。





そりゃそうさ。

いきなり

スランプかも

なんて言ったら唖然とするよな。




『ごめんなさい。大事な時期なのに。』

「謝ることはない！俺こそ、歌詞が全然書けないからAばっかり負担にさせちまって。」



なんで、ナオさんが謝るのだろう。

俺の役割なのになんでそう謝るのだろう。



気づけば5月の上旬、ボツを何回かくらったあの辺りからずっとこの調子で、自覚することなく1ヶ月もスランプ状態だ。



「まだ時間はあるからゆっくり作ろうぜ！」

『ですが…』

「気にすんな！良い曲作るのが最優先だ！だから、〆切とか気にすんなよ。相棒。」

『ありがとうございます。ナオさん。』





その後、ナオさんは俺に音楽以外に好きなことをしろと言ってきた。

学園祭の準備を頑張るとか、ゲームするとか、漫画を読むとか。

色々勧められた。



とりあえず、学園祭の準備と残りのフリーライブツアー頑張ろう。





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