いちご王子様達をお助けしたら…？

ろっこ ページ7

確か

体操着を二着持ってたはず…

「あった！」

急いで赤井のとこに持って行かなきゃ！

「赤井ーーー！」

また、ビクッてなった

かわいいな…

莉「えっ！なんで？」

「ウチ、体操着二着持ってきたからそれあげるよ！ないと困るでしょ？」

うん。正論

莉「そうだけど…貰うことはできないよ！」

「でも、赤井の体操着が戻ってこなかったら？」

うん。正論

莉「そっそれは！」

「いーからいーから！わた…ウチ家にも後二着あるから！名前も書いてないし！ほら！早く！名前書いて体育に行こう！」

莉「あの…なんで二着持ってきていたんですか？」

「…っ！」

やっぱ聞かれちゃうよね…

中学二年の時よくものが無くなった

最初は小さなものだったけど、だんだんエスカレートして行って

いつ隠されても怖くないように念には念を入れていた

それは中学の時から変わらず

癖で持ってきてしまった


なんて

言えないよ…

「あー…えーと…よっよび！そう予備だよ！予備！」

莉「……そーなんだね！」

なんとかごまかせたかな？

でも、なんで着替えないんだろ？

理由が納得いかなかったかな⁉

莉「あのー…着替えるの見られるの恥ずかしいので外に行ってもらえますか…？」

「あっ！ごめん！ウチったらうっかり！先に外に出てるね！」

私は…

私は…

なんて恥かしいことを


赤井が可哀想だ…

後でしっかり謝らなきゃ！

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