二十五話 ページ27
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お菓子をちまちま食べている間に親睦会は終わり、今は夕餉の時間。
歌仙「今日の夕餉は焼肉だよ」
もちろん野菜もあるから、ちゃんと食べてね。
そう言うと、沢山の焼いてあるお肉と野菜を持ってきた歌仙と切国。
大きなお皿にどんっとお肉が山盛りにされている野が三皿。
野菜はそこまで多くなく、綺麗に飾り付けられている。
こんなに食べ切れるのか...?
そう思っていると、いっせいに「頂きます!!」という声が聞こえ、それからこの場は戦場と化した。
肉の取り合い、弱肉強食の世界。
怖っ。
そう思っていると、お肉が沢山入っている皿を切国が持ってきた。
切国「本歌、一緒に食べよう」
そう言い、私の隣に座る切国。
「ああ、いいよ」
でも野菜も食べないとね。
そう言い、取り皿に野菜を盛ると切国は嫌そうな顔をした。
「嫌がっても仕方が無いよ、ほら」
あーん、と言って切国に口を開けるように言う。
切国は最初嫌そうな顔をしていたが、ぴーんと来たような顔をし、素直に口を開けた。
そのままパクッとキャベツを食べる切国。
切国「...美味いな」
ぽつり、切国が呟いた言葉を聞き私は切国の顔を見る。
「そうだろう?野菜は美味しいんだよ」
切国くんは食わず嫌いなんだよ。
そう言い、嬉しく思いながら今度はピーマンを掴もうとする。
切国「いや、本歌に食べさせてもらったからだと思う」
ほら、“あーん”ってしてくれただろう?
そう言い、微笑む切国くんの顔を見る。
心做しか少し頬が紅くなっているように見える。
...この子は...
本っ当にこの子はなんて顔をするの!!
その顔で私が殺されかけているのが分かっているのかな!?
可愛すぎ無理死ぬ!!
そう内心暴れまくっていたら、切国が心配そうにこちらを見ていた。
切国「本歌...?ぴーまんを落としたぞ...?」
どうしたんだ...?
と恐る恐る私を見て心配する切国。
「い、いや。何でもないよ」
気にしないで。
そう言うと、「そうか」と言い、切国は肉を掴んだ。
切国「さっき食べさせてもらったから、お礼をしなきゃな」
本歌、あーん だ。
そう言い、笑顔でこちらに肉を差し出す切国。
私はそのお肉を口に入れるため口を開いた。
...もう、これ以上はダメだ。
私の心が爆発しないために無心になるんだ。
そう思い、入れてもらった肉をもぐもぐと味わって食べた。
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みほ(プロフ) - 柚々々澤さん» てぇてぇ気持ちになって頂けて良かったです…!最後までお付き合いありがとうございました! (2021年8月2日 7時) (レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
柚々々澤(プロフ) - とっってもてぇてぇでした…。素敵な作品をありがとうございます…!!更新お疲れ様でした! (2021年8月1日 15時) (レス) id: 178133bf5a (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 青葉さん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!!最後までご閲覧ありがとうございました! (2021年8月1日 8時) (レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
青葉(プロフ) - 更新お疲れ様でした。とても素敵な作品をありがとうございました! (2021年7月31日 13時) (レス) id: d8f38b547d (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 花の都さん» コメント遅くなって申し訳ありません...!!思いついたものを即興で書いているのでごちゃごちゃしているところがあるかもしれませんが、これからも頑張ります...!! (2021年4月1日 14時) (レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みほ | 作成日時:2019年4月20日 11時