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二十六話 ページ28

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「あ、そうだ。」



お肉をもぐもぐと食べている切国くんを横目に、私はあることを思い出し、口に出す。



「今日の昼餉、切国くんが味付けしたんだろう?」



とても、美味しかったよ。



そう言い、野菜を食べる。



いやー、改まって言うことでもないしなー。



真面目に話したら...恥ずかしいだけだしね。



そう思いながら、もぐもぐと野菜を噛み砕く。



...そういえば、切国くん、さっきから一言も話さないな。



食事に集中しているのか?



...もしかして、食事に集中しすぎて聞こえていなかったか...?



そう思いながら野菜を飲み込み声をかけようと口を開くと、隣から噎せる声が聞こえてきた。



驚きそちらを見ると、ごほっと噎せている切国くんがいて。



いや、なんで噎せるの時差があったの!?



突然のことに驚きながら、私は切国くんの背中をさする。



「切国くん、飲んで」



そう背中を擦りながら、先程飲んでいた水を渡す。



本当なら『間接キスだ』とか騒いでただろうけど、今はそんな暇ないからね。



そう思いながら、ゆっくり水を飲む切国くんを見守る。



「...落ち着いたかな?」



飲み終えたのを確認してそう問うと、「...あぁ」と疲れきった声で返事が返ってきた。



「良かったよ...」



そういえば、何故いきなり噎せたんだ?



と背中を摩っていた間ずっと考えていたことを口にする。



いくらなんでも結構時差があったよね?



普通ならすぐに噎せる気が...と、これでは噎せようとしに行っているような言い方になるので考えるのはやめよう。



これ以上考えたら私が悪い人みたいになってしまう...!!



そう思いながら、切国の返事を待つ。



切国「...本歌に褒められた事が嬉しくて、食べていた肉を噛むことを忘れて飲み込んだらああなったんだ。」



と、少し頬を赤く染め、視線を下に下げながら言う切国くん。



可愛らしい顔をしている切国くんの頭を、私は静かに撫でる。



...はぁーっ、全くこの子はっ!!!



その顔が私をどれだけ(いい意味で)苦しめているのか分かっているのかな?!



もぉー、可愛いかよー



心の中でデレデレしながら、顔には出ないように必死にポーカーフェイスを保ち、焼肉を食べず切国くんの頭を撫で続けた。



...可愛いは正義なんだよ。

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みほ(プロフ) - 柚々々澤さん» てぇてぇ気持ちになって頂けて良かったです…!最後までお付き合いありがとうございました! (2021年8月2日 7時) (レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
柚々々澤(プロフ) - とっってもてぇてぇでした…。素敵な作品をありがとうございます…!!更新お疲れ様でした! (2021年8月1日 15時) (レス) id: 178133bf5a (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 青葉さん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!!最後までご閲覧ありがとうございました! (2021年8月1日 8時) (レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
青葉(プロフ) - 更新お疲れ様でした。とても素敵な作品をありがとうございました! (2021年7月31日 13時) (レス) id: d8f38b547d (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 花の都さん» コメント遅くなって申し訳ありません...!!思いついたものを即興で書いているのでごちゃごちゃしているところがあるかもしれませんが、これからも頑張ります...!! (2021年4月1日 14時) (レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みほ | 作成日時:2019年4月20日 11時

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