愛嬌いっぱい山猫ヒーラー！ (ページ7)

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子猫はうさぎと会うページ7

軍に入ってからは、家族に毎日手紙を書いた。たまに返事が来た。……寂しいよ。会いたいよう……。
戦いに行くときは、ずっとごめんなさい…！と心で唱えながら撃った。
帰るときに亡き人となった兵士を見つけたら、必ず遺体の目を閉した。そんなとき。誰かに話しかけられた。
「…お前優しすぎない？」
「ふぇ？」
「死体の目閉してから埋めるんだろ？どれだけ聖人なんだよ」
「せ、聖人じゃないですよ……！ただの臆病者です……」
「…お前、何ていうの？」
「へ…？わ、私…尾形、百之助…です…。階級は、一等卒です…。」
「ふーん。僕宇佐美時重。階級は上等兵。じゃーね」
「ふえぇ！？じょっ、上等兵…の方…！？ご、ごめんなさいっ、とんだご無礼を…！」
「別にいいけどさ。僕のこと嫌い？」
「いえっ、そんなことないです……！」
「ふぅ〜ん。ねぇ、尾形」
「はい……？なんでしょうか……」
「お前さぁ、優しいよね」
「はぁ……」
「だから、もし、もしもの話だけど」
「はい……」
「僕が死んでも、ちゃんと看取ってくれるんでしょ〜？あはっ」
「……。」
私は黙ってしまった。