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箱入り猫ちゃん ページ6
……あれから何年か経った。私は、徴兵される年齢になって今から家を出るところだ。時の流れって、ものすごく早い。そして、原作と一番変わった所は…
「おじいちゃん、おばあちゃんっ、お母さん…私、そろそろ行かなければ…」
「「「いやじゃああああああ！！」」」
家族が愛情たっぷり…どころか過保護になった所。
「ごめんなさい、でも……私が居なくなったら……ご迷惑、かけませんから…」
「いやじゃ！絶対に許さん！寂しい！」
「お願いします……！」
「嫌よ！百之助！行かないでちょうだい！あなたがいなくなるなんて……！」
おっかあ…その瞳に映っているのは、一体誰なのかな。私なのか、それとも…
「ごめんなさ……い！ごめんなさいっ！ごめんなさい……！本当に、ごめんなさい……！」
「「「ごめんねえええええわがままな家族でええええ！！！！！」」」
なでなでなでなでなでなでなでなで
「わっ…きゃっ！？えっと…そのっ、がんばりますっ！絶対、絶対絶対、帰ってきますっ！」
「「うわああん！絶対帰ってくるのよおおお！！！」」
「はい……！ではっ！行ってまいりますっ！ご心配をお掛けしました！」
…こうして、なんとか行くことに成功した。
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作者名：朱鷺 | 作成日時：2022年10月5日 2時
