愛嬌いっぱい山猫ヒーラー！ (ページ4)

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子猫はまだ慣れていないページ4

そんなある日。
「百之助、銃を撃ってみないか？」
「じゅっ、銃！？わ、怖いで、す…」
私は、現代生まれ(前世？では)の平和な世の中で育ったから…銃を撃つことには抵抗があった。
「大丈夫だ。引き金を引かなきゃ弾も出ないぞ」
「そ、そういう問題じゃないです……」
「なら、わしと一緒にやるか？」
「う、うん……」
「……よし、まずは構えてみろ」
「は、はい……！」
私はおじいちゃんと一緒にやってみた。…………
重くて、なんだか…獲物の命を背負っているみたいだった。
「どうした？難しいか？」
「はい……やっぱり、怖い、です……」
「……ふむ。百之助は優しい子だからなぁ」
「そ、そんなことないです……！」
「……よし、やってみろ。男は度胸だ」
「おっ、おと…分かりましたっ、やってみます…！」
パァン、と、鳥を打ち落とした。
「わ、きゃっ…！」
私は、空から落ちてくる鳥をずっと眺めていた。
「よくやった、百之助。出来たじゃないか。」
「…ほ、ほんとですか…？でも、鳥さん、殺しちゃった…」
私は泣きそうになった。虫以外で生き物を殺したのは、これが初めてだった。「ははぁ。鳥を撃ち殺したくらいで泣くとはな。やはり、お前は優しい奴だよ」
「ちがいますぅ〜……！！」
泣いてしまった。